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【横浜DeNA】2021年三浦ベイスターズのセンターは誰だ?

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横浜DeNA、センターのレギュラーは誰だ?

 

2021年、横浜DeNAは三浦新監督の下でペナントレースに挑んでいきますが、そこで注目なのがセンターに誰を起用するかです。

2020年のセンターは梶谷がレギュラーで定着していましたが、その梶谷がFA移籍しました。本来なら梶谷に次ぐ起用をされていた神里や乙坂らが候補になりますが、その起用をしていたラミレス監督も退任して三浦監督になったことで、起用法が変わる可能性もあります。

特に三浦監督は2020年は2軍監督として采配を揮っていたため、2軍の選手事情にも詳しくなっていますし、2軍で気にかけていた選手を1軍に抜擢したいという想いもあるかもしれません。

そうなるともう誰をセンターで起用するか分からなくなります。果たして2021年、三浦監督は誰をセンターとして起用していくつもりなのか、現時点での情報から予測してみたいと思います。

 

センター候補は守備重視

三浦監督がセンター候補として誰を考えているのか、その一端が見えた記事がありました。それが1/2に日刊スポーツで出ていた小谷正勝氏との対談です。

この中でセンターについて話がされていました。

三浦 はい。大事になるのはセンターラインだと思うんです。どうしっかり固められるか。現状、ソトは一塁で考えています。

小谷 センターは梶谷が抜けた。誰が取るのか。

三浦 神里、乙坂、桑原、関根、細川とか、候補はたくさんいます。現状では左翼に佐野、右翼にオースティンなので守備範囲の広さは重視したい部分です。

小谷 巨人のV9時代の川上監督がそうだった。守りを第一主義、センターラインだよな。

三浦 打ち勝つ試合が年間何試合できるか。やっぱり、しっかり守れる。ゲッツーを取れる時に確実に取ったり、無駄な失点は与えないように。

V9川上監督も守り第一主義 センターラインだよな - 野球の国から - 野球コラム : 日刊スポーツ

対談の中で三浦監督はこのようにセンターについて触れていたのはこの部分で、候補については沢山いるとしていましたが、両翼を考えると守備範囲の広さを重視したいと話しています。このことから、センターを任せる選手には守備が求められています。

昨年、1軍でセンターを守ったのは梶谷を除くと、神里・乙坂・桑原の3人になります。1軍でセンターを守っていたことから、この3人については守備面は合格ラインにあると考えられるでしょう。

では2軍では誰が主にセンターを守っていたでしょうか?以下のY⚾Mさんがまとめられたファームでの守備イニングが参考になります。

これを見ると、宮本が最も多く196回2/3、次に関根の137回、桑原の119回、細川の92回、蝦名の66回、楠本の27回という順番で続きます。彼らの中でもセンターの起用機会が多かった宮本・関根・桑原は、2軍でセンターを守れる選手として起用されていたと考えることができそうです。蝦名・細川・楠本はセンターよりも両翼での起用がずっと多く、両翼の選手として育てているように見えます。

なので守備面で見ると、神里・乙坂・桑原・宮本・関根の5人がひとまずセンター候補として考えられるでしょう。

 

機動力は必要に応じて

センターを守る選手だと足の速い選手を起用する可能性が強く、機動力も重視する可能性がありますが、三浦監督は機動力野球というのも構想に入っているのでしょうか?

この点は就任会見時に、機動力に固執せず状態の良い選手を起用していくとコメントしています。

 また、ラミレス体制では2年連続でリーグ最少の盗塁数に留まっていたが、三浦監督が率いた今季のファームチームはリーグトップのチーム盗塁数をマーク。機動力野球については「必要に応じてやっていきます。あまり決めつけて固執ということではなく柔軟な姿勢で、その時の状態のいい選手を見極めてやっていきたい」と方針を示した。

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このため、三浦監督は機動力をそこまで重視する考えはなく、まずは攻撃と守備の状態を最優先にスタメンを選んでいくと思われます。宮本のようにファームで打撃はまだトップレベルではないものの、盗塁できる足は十分に持っている選手をいきなり1軍スタメンに抜擢するというのは現状では無さそうですね。ただ、得点力という意味では要所で点を取りに行くために起用する可能性はあり、代走要員などで1軍昇格することはあるかもしれません。

 

1軍センター予想

以上のことをふまえて、現時点で三浦監督がセンターで起用すると思われる選手を予想していきます。

本命

神里 和毅

現状で最有力なのはやはり神里でしょう。2019年にセンターのレギュラーとして活躍した実績がありますし、2020年も梶谷に次いでセンターのスタメンで起用されていて、打撃成績も2020年は190打席で打率3割超え、盗塁を7つ決め盗塁成功率も87.5%と高いです。走攻守いずれも高い水準で結果を残せていますし、キャンプやオープン戦でよほどの不調か故障でもない限りは神里を起用するでしょう。

 

対抗

桑原 将志

神里に対抗してセンターのスタメンを狙える可能性がある選手としては、桑原になると考えます。桑原は2018年までセンターのレギュラーとして君臨していて、2017年にはゴールデングラブ賞を受賞したこともあるほど、センターの守備は高く評価されています。チーム内でもセンターの守備の上手さだけ見れば桑原がトップだと思いますし、機動力も神里と同等の能力を有しているでしょう。あとは打撃だけで、打撃さえ復調してくれば桑原がセンターに定着する可能性は十分あります。2020年は1軍で打撃で結果を残せず、2軍に落ちていて三浦2軍監督も桑原のことをずっと見てきたと思います。果たして打撃が復調の気配が見えたのか、それともまだ2軍で調整しなければならないか、その点を三浦監督も見極めているはずで、2020年の評価が2021年の起用に影響してきそうです。

 

乙坂 智・関根 大気

センター争いは上記の神里と桑原がチーム内でも2強で、この2人のどちらかがスタメンで起用される可能性が高いですが、乙坂・関根もセンターを守れる選手として1軍で起用される可能性はあります。

乙坂は2020年は1軍で梶谷・神里に次いでセンターで起用された回数が多く、開幕からずっと1軍で完走しました。走攻守で突出して良い結果を残せていたわけではないですが、大きな弱点が無いことや外野全般を守れることから起用のしやすさがあり、ラミレス監督は使い勝手の良さを評価していたように見えました。普段は控えとしてベンチに置いて代打・代走や両翼の守備固めとして起用し、いざというときにセンターを守れるという役割を担うにはうってつけな選手と言えそうです。

関根は2020年は1度も1軍昇格することなく終わってしまい、外野手の中でも正直かなり低い評価になっていたのが伺えてしまいますが、2021年からは2軍で関根のことを見ていた三浦監督の体制になります。関根は2軍での打撃成績はかなり良く、打率3割超・OPS.800超え、三振が少なく本塁打も打ててとても良い内容でした。2019年に1軍昇格した際に全くと言っていいほど結果を残せなかったことから、ラミレス監督からは評価はガタ落ちしてしまったと思いますが、三浦監督になることで監督が抜擢したい選手として考えている可能性はあるでしょう。ここ春季数年キャンプも2軍スタートとなっていましたが、もし1軍スタートができたり2軍スタートでもすぐ1軍に上がってくることがあれば、それは三浦監督の期待の表れだと思いますしアピールするチャンスです。関根にとって良い環境になりつつあるので、ここで死に物狂いで結果を残して1軍定着を目指して欲しいですね。

 

まとめ

梶谷が去ったことで空いたセンターですが、そのセンターに誰が入るか。

去年の実績を考えて神里か、再起を目指している桑原か、1軍でずっと起用されていた乙坂か、三浦監督の抜擢で関根か。

センターは守備の要ですし、1番打者として打撃や足も期待されているポジションでもあります。走攻守を兼ね備えた選手が選ばれるチームの花形とも言えるポジションですし、センターの座をかけて高いレベルで競い合って欲しいですね。 

 

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