データで語るドラフト・育成論

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【千葉ロッテ】安田 尚憲~ロッテ高卒育成方針の3年目~

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安田尚憲は2017年ドラフトの外れ1位で、3球団競合の末ロッテが引き当てた。高校時代は清宮・村上らと共に高校生スラッガーとして注目されていて、打撃技術が特に注目されていた。清宮は1年目から1軍で起用され、村上は2年目に1軍でレギュラーを獲り新人王にもなる活躍をしていたが、安田は2年目まで1軍登録は清宮・村上と比べてもかなり少なく、2軍でずっと育成されてきた。

その安田が今季は開幕1軍で起用され、その後主に4番サードとしてスタメンに定着している。9/7時点では249打席 打率.221 本塁打5本 打点30 OPS.679という成績で、正直まだ他球団の4番打者に比べると見劣りする部分もあるが、現状ロッテはリーグ上位で優勝も狙える位置にいるのは、安田が最低限4番としての仕事を果たせている部分もあるだろう。

過去に同じような育成・成績だった高卒スラッガー候補で横浜の筒香がいた。筒香は1・2年目までは2軍中心で起用されてきたが、3年目に1軍に定着し規定打席に載っている。この時の筒香は446打席 打率.218 本塁打10本 打点45 OPS.661という成績で、今の安田と殆ど似た成績になっている。筒香はこの後、翌年は打撃不振で成績を残せなかったが、5年目には打率.300 本塁打22本 打点77 OPS.902という成績を残し、その後長くDeNAの4番を務め、2020年にはMLBへ挑戦した。

この筒香の育成と安田のここまでの育成はとても良く似ていて、成績も筒香と同じような形で成長できている。ロッテが筒香の育成法を意識したかは分からないが、今のところとても順調に進めることができていると言えるだろう。

筒香と同じように安田もこれからロッテの4番打者として開花していけるか、もしくは筒香以上の結果を残すことができるか、この先を楽しみに見ていきたい。

 

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