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【横浜DeNA】2019年に期待する成績(投手編・後編)

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前回記事に引き続き、DeNAの選手達に期待する成績を記載していきます。

今回は投手編(後編)になります。

投手

#42 E.バリオス

チームを救った意外なダークホース。来年もチームが苦しい時に助ける活躍を

2018年成績

14試合 2勝5敗 54回 防御率3.33

2018年開幕時には外国人選手の中でも1番年俸が安く、ウィーランド・エスコバー・パットンの保険として見られていたが、ウィーランドが怪我で開幕に間に合わないことで急遽開幕ローテの1人に選ばれた。あくまでウィーランドの代役としての起用だったが、当時の先発の中でも好成績の方に入って貴重な先発要員として重宝された。その後ウィーランド復帰後は入れ替わる形で2軍落ちしたが、ウィーランドが1軍で結果を残せて無い時には再度1軍昇格したり、シーズン終盤にはリリーフ要員として1軍昇格するなど、チームの窮状を救う活躍はとても6番手の外国人とは思えぬ活躍だった。残留が決定し来年は今年と同じようにチームが苦しい時に救う活躍を期待したい。

 

2019年 期待する成績

30試合 5勝0敗 90回 防御率3.00

来年も外国人の中では年俸が最も安い選手になるので、開幕1軍入りは今年のようなことが無い限り発生しないと思うが、それでも外国人選手が不調の時はいつでも1軍に上がれるよう準備をしていてもらいたい。先発・リリーフにこだわらず起用できる投手なので、チーム事情に合わせた形で活躍してもらいたいところだ。期待する成績としてはそういった状況を踏まえた形にした。できることならこういった便利屋としてではなく、常に1軍で活躍できるような安定感と信頼を得られる投手になって欲しい。

 

#43 進藤 拓也

社会人出身2年目だが未だ1軍で活躍できず。来年は崖っぷちの気持ちで

2018年成績(2軍)

33試合 3勝1敗 42回1/3 防御率4.04

大卒社会人2年目で今年は26歳だが、今季は1軍での登板が無かった。2軍成績を見ると、確かに1軍に昇格させるのは難しい成績と言わざるを得ない。社会人出身投手は即戦力としての活躍が求められているので、2年間殆ど1軍で結果を残せなかったのは厳しい立場になってしまう。来年はどのような形であれ1軍に上がって結果を残すよう崖っぷちの気持ちで頑張ってもらいたい。

 

2019年 期待する成績

30試合 3勝0敗 30回 防御率3.00

どんな形でも1軍で結果を残すためにはまず2軍で好投しなければならず、そこは期待と言うよりも最低条件になるだろう。その上で1軍で30試合登板できるぐらいの結果を残してほしいところだ。対右投手専用でも良し、ビハインド時のロングリリーフでも良し、場面にこだわらず役割を全うできるようになって欲しい。

 

#45 綾部 翔

今季は手術により1・2軍登板無し。来季は1軍で登板できるまで回復を

2018年成績

1・2軍登板無し

2017年は1軍最終戦で登板し5回無失点の好投で期待を集めたが、2018年は4月に右肩のクリーニング手術を受け1シーズン丸々試合に登板できずに終えた。肩の手術ということで心配はあるが、投げられない期間にもトレーニングを積み身体が見違えるくらい大きくなっており、来年にかける思いが伝わってくる。まずは登板できるまでに回復することが第一で、それから1軍で結果を残せるようになってほしい。

 

2019年 期待する成績

10試合 3勝0敗 50回 防御率2.70

順調に回復して1軍復帰することを期待し、1軍での成績を記載した。今年の京山の登板数を参考にした形で、京山よりも良い成績を期待している。飯塚や京山が今年1軍で活躍したことを考えると綾部としては歯痒い1年を味わったと思うし、その中でもしっかり身体を鍛えたことは、来年必ず1軍で登板するという並々ならぬ決意に見える。怪我を完治させ、来年は1軍で元気に登板する姿を期待している。

 

#46 田中 健二朗

昨年の功労者だが今年は苦しいシーズンとなった。まだまだ登板を見たい

2018年成績

11試合 1勝1敗 12回1/3 防御率4.38

昨年60試合に登板しチームをCSへ導く大車輪の活躍をしたタナケンだが、今年はタナケンにとって厳しいシーズンとなった。1軍でなかなか好投できず登録と抹消を繰り返し、シーズンも9月中旬の登板を最後に1軍登録を抹消され、CS争いにも絡めなかったのは本人にとっても悔しかっただろう。これまでの登板過多の影響で球威やキレが戻すのが大変だと思うが、功労者のタナケンの活躍をまだまだ見ていたいファンも多いことだと思う。来年はそんなファンの期待に応えられるよう1軍で再起を見せて欲しい。

 

2019年 期待する成績

30試合 3勝0敗 30回 防御率3.00

2016年、17年のようなフル回転での活躍は難しいとしても、年間30試合に登板し安定した内容で活躍することを期待したい。元々対左打者専用での起用が多く、今年は砂田やエスコバーに役割を取られてしまったが、砂田やエスコバーにないキレのある投球で1軍で投げれるようになってもらいたい。球速は落ちてもキレがあればまだまだプロで活躍し続けることはできるし、来年30歳のタナケンには第2の活躍のスタートとして元気に復帰してくることを期待する。

 

#47 砂田 毅樹

チーム内最多登板の1番の功労者。来年以降はもっと重要な役回りを期待

2018年成績

70試合 0勝2敗 24H 52回1/3 防御率3.61

今季最も登板数が多く、チームで1番貢献したと言っても良いほど頑張ってくれた。主に対左打者専用で三上や三嶋と併せて1イニングを投げる形での起用だが、状況に関係なく出番があり、疲労度はかなり大きかったと思われる。まだ23歳で若くこのような起用を毎年していると選手生命を縮めかねないので、来年以降はもう少し場面を絞った起用にしてもらいたい。課題としては対右でも安定して抑えるようになって欲しいところだ。

 

2019年 期待する成績

50試合 0勝0敗 30H 50回 防御率3.00

来季は登板数を減らしつつも、内容を改善し1イニングしっかり投げれるような登板を期待したい。こうなることで砂田本人にもチームにとっても良い影響が出るので、そういう役割を任せられるよう投球の幅を広げて欲しい。中継ぎとして今の立場でも十分貢献はできているが、将来的には7回や8回を任せられるような投手になることを目指してほしいし、目標意識を持つことで砂田の今後の成長にも繋がっていくだろう。

 

#48 京山 将弥

高卒2年目で開幕ローテの大抜擢。期待以上の成長で来年は本格的にローテ入りを

2018年成績

13試合 6勝6敗 59回 防御率5.64

今季は高卒2年目ながら開幕ローテに抜擢されるというチャンスが転がり込んできた年となった。これは先発が次々故障したことによるチーム事情があったが、それでも前年に2軍でしっかり投げて、結果を残してきたことを評価されてのことだろう。1軍デビューで13試合に登板し6勝を挙げたことは本人の自身にも繋がったと思われる。来年以降は更に1軍で登板できるようより安定して長いイニングを投げれるようになってもらいたい。京山世代が1軍で活躍してくると、次世代のチームの柱として期待できるようになってくる。

 

2019年 期待する成績

18試合 8勝4敗 108回 防御率3.50

今季よりも登板数、1試合あたりの投球回数を多めにして、内容も改善するよう期待している。特に京山は1年目の2軍時代から長いイニングを投げるスタミナは持っているため、1軍でも早く長いイニングを投げれるようになってもらいたい。今季は終盤に加賀の引退試合の登板で、加賀が1回に1アウトを取って降板後、残り全ての8回2/3を1自責点で投げ切っており、1軍でも完投間近の投球ができるスタミナがあることを証明した。来年は完投試合を達成することも期待している。

 

#49 赤間

シーズン途中に急遽トレードで入団。まだ1軍で投げておらず、来年は1軍登板を

2018年成績(2軍)

12試合 0勝0敗 15回2/3 防御率1.72

シーズン途中に伊藤と共にDeNAに入団した右腕で、オリックス時代を見ても実はそんなに1軍で活躍しておらず、失礼だが伊藤のトレードの数合わせとして入ってきたような評価をされていた。だがDeNAでの2軍成績では12試合に登板し防御率1.72という好成績を挙げ、今季リリーフが火の車だったDeNAにとって赤間が1軍戦力となれば大きなメリットとなるだろう。今季は1軍登板の機会は無かったが、来季こそ1軍で登板して活躍することを期待している。

 

2019年 期待する成績

30試合 0勝0敗 30回 防御率3.00

まずは1軍リリーフとして戦力となるべく、1軍で30試合登板を期待したい。DeNAは右投手のリリーフが豊富だが、それでも山﨑康やパットン以外は対右専用の起用をされていることが多く、右左問わず1イニング投げ切れる投手が欲しいところだ。赤間の2軍での好成績ぶりを見ると、右左関係無く抑える力がありそうで来年は1軍でも同じように抑えてくれることを期待している。伊藤だけでなく赤間の名前も、ベイスターズファンに周知してもらえるような活躍を楽しみにしている。

 

#53 S.パットン

リリーフ陣で最も良い防御率。残留は最大の朗報。来季も盤石の8回を!

2018年成績

58試合 5勝1敗 56回 33H 防御率2.57

今季は来日2年目だったが前年よりも好成績で8回を安定して任せることができた。奪三振率10.77 与四球率2.57 K/BB4.19という指標は抑えの山﨑康以上で、奪三振力と制球力を兼ね備え今や球界屈指のリリーフと言えるだろう。これほどの好成績を残したことで、オフにはメジャー挑戦の可能性が濃かったが、DeNA側の粘り強い交渉で残留決定と2年契約を結ぶことに成功した。パットンが流出するだけでもチームとしては大打撃だったので、これは球団にとって最大の朗報と言えるだろう。来季も8回を任せることは間違いなく、今年のような安定した投球を続けてくれることを期待するのみだ。

 

2019年 期待する成績

50試合 5勝0敗 50回 35H 防御率2.50

2019年も今季と殆ど同じ内容で文句無しだ。来年31歳なので、年齢的な衰えが徐々に出てくるかもしれず、調子の見極めはしっかりしておく必要があるだろう。それ以外はパットン本来の実力を発揮できれば8回を任せる力は十分にある。2年契約を結んだことだし、まだまだ長く活躍してもらいたい。

 

#54 寺田 光輝

1年目は1軍登板できず、8月には手術を経験。早期回復し2軍で安定した投球を

2018年成績(2軍)

13試合 0勝1敗 18回 防御率6.00

独立リーグからの本指名投手で1年目を終えたが、苦しいシーズンだった。2軍で主にリリーフとしての登板が多かったが、打ちこまれる場面が多く防御率が安定しない状態が続いた。その後8月に椎間板ヘルニアの手術を行い、6月を最後にそれ以降は登板無しにシーズンを終えた。今年26歳で年齢的には即戦力として1軍登板を期待したい投手だったが、そういう期待とは程遠い結果に終わってしまったことで、本人にとって悔しいシーズンだったことだろう。来年まずは手術明けの身体をしっかり実戦で投げられるようにすることが第一で、それから2軍で結果を残せるようになって欲しい。2軍で結果を残せない限りを1軍に上がれないし、寺田の今年の成績を考えるとまずはそこが目標になってくるだろう。

 

2019年 期待する成績(2軍)

30試合 0勝0敗 30回 防御率2.00

1軍に上げてもらうためには2軍で最低限この成績は残せるようになる必要がある。特に寺田は年齢的に伸びしろが他の若手投手と比べてあまり無いと思われてしまう可能性があり、結果重視で見られるようになるだろう。手術明けでどれだけパフォーマンスを出せるか未知数だが、結果を残すことが求められる立場なので何とか頑張ってもらいたい。

 

#58 武藤 祐太

戦力外からの獲得だが、まずまずの登板数。来季は内容面での改善を求めたい

2018年成績

20試合 0勝0敗 4H 23回2/3 防御率6.46

リリーフの層を厚くするため昨季オフに戦力外から獲得した。今季はリリーフ事情が火の車だったこともあり、主にビハインドの場面だったが20試合に登板した。起用数はまずまずだが、内容的には防御率6点台で評価できる成績とは言い辛い。今年こそこの成績でもリリーフ事情で起用せざるを得なかったが、来年投手陣が安定してきた時にこのままだと、1軍で起用されることは無くなってしまうだろう。少しでも長く現役を続けるなら、内容面に磨きをかけて1軍で何とか残れるようにしなければならない。

 

2019年 期待する成績

30試合 0勝0敗 40回 防御率3.50

ビハインドの場面でも安定して投げれて貰えるリリーフがいるのは重要で、武藤にはそういった役割を期待したいところだ。そのためには当然ある程度の安定感が必要で、今季より防御率を改善するのは必須と言える。勝ち継投のリリーフのような安定感は無理にしても、試合を壊さない程度の安定感でロングリリーフも出来るような役回りになってもらいたい。

 

#59 平良 拳太郎

昨年から大きく飛躍しローテの一角に入る活躍。来年は本格的な先発戦力に

2018年成績

13試合 5勝3敗 67回 防御率3.49

DeNAの先発で今年1番飛躍したのはこの平良と言えるかもしれない。昨年は4試合の登板であまり良い結果を残せなかったが、13試合も先発登板機会があり、その中でも常に大崩れしない安定した投球が目立った。完璧に抑えたり完投など大きな活躍はしてないものの、登板試合は試合を壊すことなく5回前後まで投げ切っていて、当時の先発投手の頭数に悩んでいたチーム事情では、東に次ぐ信頼をも受けていたと思われる。来年はこの安定感を維持し、本格的にローテに定着しシーズンを1軍で投げ切ってほしい。1試合あたりのイニング数も6回前後までは投げ切れるよう結果を求めたい。

 

2019年 期待する成績

20試合 10勝4敗 120回 防御率3.00

今季の成績を考えると来年は開幕からローテ入りする可能性が高い。ローテ入りできればそれを手放さないようしっかりと活躍することを期待する。具体的には20試合・120投球回を投げれるぐらいになり、先発の3~4番手並みの活躍ができることを期待する。今季のような安定した投球で抑えていければ2桁勝利の可能性も出てくるだろう。東と同年齢なので、先発の左右の2枚看板として飛躍してくるような成長を見せて欲しい。

 

#62 E.エスコバー

速球派左腕として大いに貢献。残留が決定し来年も力で捩じ伏せる投球を期待

2018年成績

53試合 4勝3敗 13H 53回 防御率3.57

左で154km前後をどんどん投げる力強い投球は砂田ともタイプが異なり、中継ぎのバリエーションとして不可欠な存在にまでなった。オフは去就が未定だったがDeNAの残留要請に応じて残留決定。他球団を見てもなかなかいないタイプで、しかも年齢もまだ26歳で若くこれからも長くチームに残留して活躍して欲しい投手だ。来年は外国人補強が今後あるかどうかで変わってくるが、今季と同じよう1軍中継ぎで沢山投げる活躍を期待したい。

 

2019年 期待する成績

50試合 2勝0敗 20H 50回 防御率3.00

今季と同じく50試合の登板でチームを支えてもらいたい。仮に新外国人先発の獲得があった場合、5番手となり1軍と2軍を行ったり来たりになるだろうが、そうした状況でもエスコバーが必要な場面は必ずあるだろう。内容面の改善も期待したいところで、数年後にはパットンの後継者として8回を任せられるような投球も身につけて欲しい。来季だけでなく、その先も見据えた活躍を期待する。

 

#65 国吉 佑樹

先発抜擢を経験も、シーズン全体は厳しい内容。そろそろ結果が求められる立場

2018年成績

13試合 0勝0敗 1H 16回2/3 防御率4.86

素材型として期待されてきた国吉も今季で27歳。1軍登板が年々減ってきており、厳しい立場になってきている。今季もあまり良い成績とは言えないが、終盤に1軍の先発に抜擢されて3回2/3を投げて無失点で抑えた。この結果で首脳陣から評価は得たと思われるが、来季はもう結果を出し続けないとこういった起用機会も減っていくだろう。2軍成績では安定しているため、あとはもう1軍で活躍するのみだ。

 

2019年 期待する成績

30試合 4勝0敗 60回 防御率3.00

先発登板で安定したことを踏まえて、国吉は来年はロングリリーフや谷間の先発を任される可能性が出てきた。元々先発で投げていた投手なので、こっちの方が国吉向きと言えるかもしれない。状況に関係なく安定して投げれることで1軍に定着することも可能だろう。オフにオーストラリアのウインターリーグへの参加を志願しており、来季に賭ける気持ちの強さは並々ならぬものがあるだろう。来季はその気持ちをしっかり出すような投球を期待する。

 

#67 古村 徹

戦力外を経て5季ぶりにチームへ復帰。即戦力左腕としてフル回転を期待

2018年成績(BC富山)

33試合 1勝1敗 1S 34回2/3 防御率2.60

2011年に横浜からドラフト8位指名を受けるも、1年で育成契約となりその後もなかなか結果を残せず2014年に戦力外通告となった。その後2015年は球団の打撃投手で1年。翌年の2016年からは現役復帰を模索すべく四国ILの愛媛に入団。2年間在籍した後に、2018年はBCリーグの富山へ入団した。ここでセットアッパーとして結果を残し、オフにDeNAの入団テストを受け、DeNA支配下登録の契約となった。戦力外となった選手が独立リーグでの経験を経て再度同一チームに復帰してくるのは異例で、古村自身の並々ならぬ努力が実ったと言えるだろう。現在25歳でまだまだ実力を伸ばしていける年齢で、即戦力左腕として来季から活躍を期待できる投手だ。

 

2019年 期待する成績

40試合 2勝2敗 40回 防御率3.50

左のリリーフとして古村を獲得したのは明白で、来季から1軍でフル回転での登板を期待する。今後の外国人の補強次第では同じ左のリリーフのエスコバーが1軍と2軍を行き来する事態になる可能性があり、そうなった場合にエスコバーの代わりの速球派左腕としての役割を任せられるような活躍を期待したい。本人としてもNPBに復帰したことで終わりではなく、ここから新たなスタートとして一層の頑張りを期待したい。

 

#68 藤岡 好明

チーム事情で登板数は多かったが、来季に向けて内容改善は必須

2018年成績

15試合 1勝0敗 1H 14回2/3 防御率6.14

今季は7月までずっと2軍で登板していて、8月にようやく1軍初昇格となった。主にビハインド時の登板だったが、リリーフ陣が全体的に火の車状態だったので、藤岡が投げることで全体的な負担を軽減することはできたが、大量失点する場面が何度かありなかなか安定しなかった。昨年に比べると今季は登板数が増えたが、内容的には評価できる成績とは言い難く、内容を改善していかないと年齢的なことも踏まえて厳しい立場になっていくだろう。来年はビハインド登板要員ではなく、勝ち負けに絡んでくる場面を任せてもらえるような投球を期待したい。

 

2019年 期待する成績

30試合 5勝0敗 5H 30回 防御率3.00

30試合以上の登板ができることや、同点の場面で起用されて勝ちを呼び込めるような投球を期待したい。投手陣の中で最年長になり、年齢的な衰えが心配される頃なので、それを跳ね除け1年でも長くプロで活躍できるよう、向上心を持った投球を期待する。

 

#91 中後 悠平

シーズン途中の日本球界復帰。少ない登板機会だったが結果を残し来季は飛躍を

2018年成績

8試合 0勝0敗 1H 7回1/3 防御率3.68

2015年のオフにロッテから戦力外を受けた中後はその後、メジャー挑戦を目標にMLBダイヤモンドバックスマイナー契約をした。2016年~2018年のシーズン途中までメジャー挑戦へ向けて奮闘していたが、メジャー挑戦を2018年で止めるという考えの下、6月時点で日本球界復帰を視野に入れることとなった。同時にDeNAも左の中継ぎが欲しいチーム事情があり、入団テストを打診。テストを経て7月に入団となった。ロッテ時代に結果を残せず2018年の2Aでも結果を残せなかった投手のため、正直期待は薄かったが、それでも8試合を投げ防御率3.68というまずまずの成績で、ひとまず獲得した意味はあったと言える。まだ首脳陣から信頼を得たとは言い難いが、来季も結果を残していくことで徐々に信頼を得て登板機会を増やしていって欲しい。

 

2019年 期待する成績

30試合 0勝0敗 5H 30回 防御率3.00

来季は1軍リリーフとして最低限求めたい30登板以上を期待したい。左のリリーフで砂田・エスコバー・古村らと争うことになるが、その中でもマイナーでの経験を活かして1軍に残留できるよう活躍してもらいたい。対左投手専用でも、ビハインドリリーフでも何でもこなせるような働きを期待している。

 

#92 田村 丈

今季支配下登録を勝ち取った。だが1軍では結果を残せず、来季は安定した投球を

2018年成績

1試合 0勝0敗 1回 防御率18.00

今季は2軍での活躍が認められ、シーズンの支配下登録期限ギリギリの7月26日に支配下登録が決まった。だが2軍では防御率1点台で好投していたものの、1軍では8/1の登板1度きりしか機会が無く、まだ首脳陣からの信頼を得ていない状態なのが伺える。2軍での登板ぶりから1軍で上げれる力はついているため、あとは1軍で結果を残せるようチャンスを掴むしか無い。来年はこれまでよりももっとシビアに1軍で活躍するための投球が求められるだろう。

 

2019年 期待する成績

30試合 0勝0敗 40回 防御率3.50

他のリリーフと同様に来年は1軍で最低30登板できることを目指してもらいたい。田村の場合、2軍では谷間の先発やロングリリーフも受け持っていたため、1軍でもそうした役割に対応できるようになって欲しい。来年こそ支配下登録を獲得した実力を1軍で見せて欲しい。

 

#94 笠井 崇正

開幕前に1軍支配下登録も、1軍登板は少ない。来季は1軍で実力発揮を

2018年成績

2試合 0勝0敗 3回 防御率0.00

2018年のキャンプ前に支配下登録となり、1軍での活躍が期待されたが実際は10月に入ってからの2試合しか登板できず、なかなかアピールできない結果となった。球威のある直球は武器だがなかなか制球することができず、2軍を見ても制球力が悪く失点するケースが目立った。来年はこの課題の改善と、1軍での登板数を増やすことを目指していって欲しい。右の速球派はパットンや山﨑康を除けば三嶋ぐらいしかおらず、笠井のような力のある投球ができるリリーフは増やしたいところだ。

 

2019年 期待する成績

30試合 0勝0敗 30回 防御率3.00

他のリリーフとどうように30試合登板以上を期待したい。昨年の台湾WLで見せたような力のある直球をしっかりと投げ込めれば、1軍でも通用する球になるだろう。砂田やエスコバーとの併用でも1軍リリーフとして起用できれば、左右のリリーフのバリエーションが増えて1軍の運用もしやすくなる。支配下登録されたことをしっかりと活かして欲しい。

 

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