データで語るドラフト・育成論

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【横浜DeNA】関根大気の評価と今後について

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横浜DeNA背番号63

高卒7年目の外野手、関根 大気

ルーキー時代には2軍で好成績を残し、その活躍ぶりを見た首脳陣が2年目から1軍抜擢していましたが、年数が経つにつれて成績が伸び悩み、ルーキー時代の期待になかなか応えられない状態が続いています。

DeNA筒香がメジャー移籍して外野の1枠が空いたとはいえ、新戦力の加入や同じ若手が多数いるなどもあり、まだまだ外野は競争率が高いです。

その中で現在の関根は現在どういう立場に置かれているかと、今後の活路について考えてみました。

関根の直近の成績

まず始めに直近5年間の打撃成績を見てみましょう。

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最も打席に立っていたのが高卒2年目にあたる2015年でした。この年はセンターを中心になかなか外野手が揃わなかったチーム事情もあって、関根が開幕から1軍抜擢され、要所での活躍もあってシーズン前半にスタメンや守備固め・代走などを主に経験しました。2年目の疲れからか後半では失速して2軍落ちしましたが、高卒2年目としては十分な結果を残してアピールできた年でした。

高卒3年目の2016年では前年の活躍もあって1軍で70試合にも出場しましたが、その割に打席数が少ないため、もっぱら代走やレフト筒香の守備固めで起用されていました。前年に比べて打撃成績を落としており、なかなか打撃を伸ばせなかったのが分かります。

そして高卒4年目以降は打席数が激減し、1軍で起用されることはあっても殆ど守備固めなどの役割で打撃面でのアピールができませんでした。2018年に少し成績を伸ばしましたが、出場機会を増やすまでには至らず。

2019年では過去ワーストの成績となり、ここまで下がってしまうと1軍昇格も厳しい立場になってきていると言えます。

早い時期に1軍経験したにも関わらず、打撃成績がなかなか伸びなかったのが関根にとって厳しい状態を生んでしまいましたね。

右左の相性を見てみると対右投手は打率.203、対左投手は.197とそこまで差はないです。ただどちらもこれでは低すぎるので、打撃技術の向上が不可欠ですね。

 

守備面の成績と指標を見てみましょう。

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関根はこれまで外野の全ポジションを色々と任されてきましたが、どれもソツ無くできる守備なのがデータから分かります。ただ逆に言えば、特筆して良い部分というのも見当たらないため、守備面は得手にも不得手にもなっていないというような状態です。ポジション別に言い分けるとしたら、左翼は少し良く、中堅は少し悪く、右翼はまずますと評価できそうです。

守備のデータをもっと細かくまとめてみました。

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こちらの指標の名称については以下に簡単に紹介します。

ARMが補殺や走者の進塁阻止での貢献値(いわゆる肩の強さ)

RngRが守備範囲の広さでの貢献値

ErrRが失策の少なさでの貢献値

こうしてみると左翼ではARMが平均以下が1度も無く、RngRもマイナスが少しありますがプラスの方が大きく、肩も守備範囲もどちらも貢献できてることが分かります。

中堅は2016年に少し良かったですが、それ以外は全体的にマイナスで総合的にやや弱さが見えますね。

右翼はARMがややマイナスが多いですが、RngRはプラスの方が多く、肩は物足りないが守備範囲で貢献できてると言えます。

直近3年ぐらいはそもそも守備イニング自体が少ないため、データとしてはやや信憑性に欠ける部分もありますが、この評価でおおよそ間違ってはいないでしょう。

関根の現在の立場とこれからの活きる道

現在のチーム内での関根の立場を考えてみますと、中堅ではチームは現在神里・桑原というレギュラーとして攻守両面で確実な実績を残した選手がいて、しかも守備が重視されるセンターでどちらも高UZRを叩き出しており、彼らと並ぶことは非常に難しいです。またベテランの梶谷もセンターのUZRはまだプラスで守れており、打撃面も含めて考えれば差はとても大きいです。攻守ともに関根を大きく上回った選手が3人もいる以上、ここではレギュラーも控えも難しいでしょう。

左翼ではこれまで筒香が任されていましたが、その筒香がメジャー挑戦したことでレギュラーの枠が空きました。代わりに左翼のレギュラー候補として名前が挙がっているのは佐野やオースティンで、筒香の後釜ということで打撃面が期待されてる選手たちになりますね。ただ、佐野もオースティンも守備面はまだそこまで評価されていない選手たちで、彼らに比べると関根はここ数年の守備指標は良いですし、守備固めを任されてきた実績もあります。なので1軍に居れる打撃さえあれば、左翼の守備固めとして起用されることも可能です。スタメンを獲るには佐野・オースティンと同等の打撃成績を残さないと難しく、関根の1軍での打撃実績を考えるとこちらは相当頑張らないと難しいですね。

右翼では2018年以降はソトがシーズンの半分以上を守っていて、守備面はかなり悪い指標ですがそれを上回る打撃での貢献でレギュラーとして定着しています。ソトは試合中に二塁→右翼へ移ることはあっても、打撃力があるのでそのまま守備固めを出されず最後まで出ることが多かったです。そのため、関根がソトの守備固めでライトに入るというのはやや難しい状態でした。ただキャンプやオープン戦の状態を見ると、今後はソトが一塁守備も任されることになってきそうです。そのため関根が右翼の守備固めに入るという選択肢も出てくるでしょう。

ただ右翼は非常に競争が激しいポジションで、昨年はソト以外にもセンターのレギュラーから外れた梶谷や桑原が守ることがありましたし、乙坂・楠本・細川なども守っています。彼らとは守備面でそこまで差は無いため、打撃面で彼らを上回らない限りは起用は増えてこないでしょう。

代打・守備固め専任として1軍に残り続ける道も考えられますが、現状だと関根を起用できる場面が左翼の守備固めぐらいしか無いので、もっと自分の武器を増やしていかないと難しいですね。

同じ外野のライバルたちを見ると、佐野は筒香の後釜として4番レフトを期待され、昨年も打撃面でしっかり結果を残せています。乙坂は外野全てを守れて打撃面でも控えとしては良い結果を残せています。楠本は関根とあまり変わらない成績ですが、大卒入団でまだ伸びしろが期待されています。細川は高卒4年目の若手ですし、打撃はまだ粗いけどホームランを打てる長打力があります。

このように関根と同じような立場の若手選手でも、それぞれ球団からの期待度はあるので、関根にはこの中に埋もれていかないよう頑張ってもらいたいですね。

 

 

これらを踏まえて、今後関根をどういう風に活かしていけるか、考えをまとめてみました。

①まず1軍に定着できるだけの打撃成績を残す

②左翼の守備固めに入りつつ、代打などから結果を残してスタメン奪取を狙う

③右翼は競争が激しいため、打撃面を更に磨いて控え外野手から抜き出た存在になる

④両翼で攻守両面で安定した結果を残すことで、1軍に無くてはならない選手になる

このような流れで結果を残していけば、チームに関根は無くてはならない選手になりますし、関根にとってもベストな起用になると言えるでしょう。

高卒ルーキー時代に活躍して、とてもストイックで練習熱心でチームメイトからも信頼が厚い選手なので、これからはこれまでの頑張りが報われるような活躍ができることを期待したいですね。

 

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