データで語るドラフト・育成論

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【横浜DeNA】京山 将弥の評価と今後について

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横浜DeNA 背番号48

高卒4年目の投手、京山将弥

2016年ドラフトで4位指名して入団してきた京山ですが、ドラフト指名時は安定感あるフォームと直球のノビの良さが売りで、その投球センスをとても評価されていました。プロ入り後、その安定した投球を発揮して1年目は2軍で100イニング近くを投げました。

そして2年目の2018年には1軍の先発事情などもあり、なんと開幕カードの3戦目に1軍初登板。5回 被安打5 自責1で1軍初勝利を挙げました。その後も勝ち星を挙げていき、この年は6勝(6敗) 防御率5.64という成績を残しました。内容的にはまだ課題が多いものの、高卒2年目にここまでの結果を残せたことでまた評価を高めたといえるでしょう。

高卒3年目の2019年は前年の活躍があり、また先発事情もあったことから、またも開幕ローテ入りしました。ですがこの年はなかなか勝ち星を掴めず、投球内容を見ても5回を投げ切ることさえままならない不安定ぶりで、結局先発として8試合に登板したものの0勝(6敗)、防御率5.80と前年と比べて厳しい結果となってしまいました。

これによって現在はやや停滞してしまった感があり、今後また1軍先発ローテ入りできるのかどうか、とても気になる状態です。果たして現在の京山の評価はどうなっているか、そして今後京山はどうすればチームで活躍できるようになるのか、等について書いていきます。

 

京山の直近の成績・指標

まず始めにこれまでの投手成績を見てみましょう。

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冒頭でも記載した通り、1軍初登板は2年目でしかも開幕3戦目でした。この早さはドラフト4位指名の投手としては異例とも言えます。この年は13試合登板 59イニングを投げましたが、内容的には防御率5点台後半でQSが1度も無く、被安打率や与四球率も高く、まだまだ1軍ローテを任せられるほどにはなっていないです。とはいえ2年目で1軍でこれだけ投げたこと自体は、自身の経験として良いものになったでしょう。

ここから3年目は2年目よりも内容が改善されることに注目が集まっていましたが、この年もQSが1度もなく、防御率やその他の指標を見ても2年目よりむしろ悪化してる部分が多くありました。このようにデータを見ても3年目はあまり良くないことが裏付けられます。

 

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1軍だけだと2年目から3年目にかけての成長が見られなくなっていましたが、2軍成績を見るとどうでしょうか?

まず1年目の成績を見ると、あと僅かで100イニングというところまで投げていて、登板数で割ったとしても1試合6イニング以上は投げている計算です。1軍ではイニング消化に苦しんでQSが1度もなかったのに、2軍では1年目からしっかりイニング消化ができています。

2年目は1軍起用が多かったこともあって、2軍での登板数は減りました。1軍でそれなりに結果を残せた年でしたが、2軍成績を見ると1年目と比べてもそこまで大きな改善は見られないところです。このデータから考えると、おそらく2年目は1軍登板で相当苦労していたのではないかと思われます。調子が落ちてきたときに2軍に下げられましたが、疲労や調整の難しさなどに当たっていたのかもしれませんね。

3年目は1軍ではあまり良い結果を残せず、2年目と比べるとむしろ調子を落としていたようにも見えますが、2軍成績を見ると2年目よりも劇的に改善しています。おそらく1軍経験を踏まえて自分の課題を見つけることができて、その課題克服に取り組んだものと思われます。その理由として奪三振率と与四球率の大きな改善があり、打者の打ち取り方や大崩れしにくい投球を身に着けてきました。1軍でのQSがまだ無い京山としては、要所を三振で切り抜ける力や、不要な四球を出さないようにする制球を磨くことを意識していたものと思われます。

1軍・2軍の成績を見ると、2年目→3年目にかけて1軍では伸び悩みに見えますが、2軍成績は確かな成長が見えます。特に奪三振能力や制球力は今後の京山の武器として使えそうなぐらい改善していますし、3年目はむしろ2軍で起用されたことが良い影響をもたらしているかもしれません。

これらを踏まえると、京山が今度1軍に上がってくるときは、前よりも成長した姿を見せてくれそうな期待が持てます。

 

京山の現在の立場とこれからの活きる道

2019年の京山は1軍先発では投球回数が6番手以降で、1軍ローテが揃わない場合に昇格する控え的な起用になっていました。また、登板しても5イニング未満で交代することが多く、まだ先発としての安定感・信頼は首脳陣から得られていませんでした。この評価のままでは今季始まったとしても、正直1軍起用は昨年以下になってしまうでしょう。

現在DeNAの先発はそこまで頭数が多くないとはいえ、昨年の成績を見ると京山よりも1軍で結果を残している投手は多いですし、今のままでは実力で1軍の枠に入ることは難しいです。

1軍エース格:今永

1軍上位ローテ:濵口・上茶谷

1軍下位ローテ:大貫・井納・平良

この1軍先発陣に加え、今季は大卒ルーキーの坂本や、新外国人のピープルズなどもローテ争いに入ってきますし、石田や櫻井も先発で調整してきてますから1軍ローテに入ることは簡単ではありません。

 

ただ現状DeNAの先発は左腕の今永・濵口らが引っ張ってる状態で、右腕がやや伸び悩んでいます。現状だと昨年ルーキーの上茶谷が右腕のトップ評価と言えるでしょう。先発は左右どちらも揃っていた方が首脳陣も作戦の幅が広がりますし、右腕の台頭を期待してる可能性は大きいです。そこへ京山がアピールできるかがカギになってきます。

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更に他の右腕と差別化を考えるとしたら、上茶谷・大貫・井納・平良らはそこまで三振を取れるタイプではなく、むしろ打たせて取る投球スタイルになっています。京山も高卒2年目の成績を見ると奪三振率はそこまで高くなく打たせて取るスタイルでしたが、3年目は1軍・2軍とも奪三振率を上げてきており、三振を取れる投手を目指しているように見えます。ここが結果に繋がってくると、他の先発右腕とも差別化できますし自分の立ち位置を確立できるでしょう。

 

右腕は現状なかなか満足できる成績を残せている投手がいませんが、ひとまず京山は現在の先発右腕たちと肩を並べる結果を残すことが第一ですね。

上茶谷・平良・井納・大貫らと比べてもどうしても内容が悪いですし、特にQSを残せていないので先発として試合を作る能力がやはり劣っています。ここをまず改善し、先発右腕と肩を並べるようになってきたら、自分の長所になりそうな奪三振能力や制球力をアピールしていけると良いでしょう。

年齢的にもまだ高卒4年目なので、上記先発右腕と比べると全然若いですし、今後のチームを背負って欲しい期待もかけられているはずです。その期待に応えられるよう、毎年ステップアップしていく姿を見せて欲しいですね。

 

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