データで語るドラフト・育成論

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【横浜DeNA】飯塚 悟史の評価と今後について

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横浜DeNA 背番号30

高卒6年目の投手、飯塚悟史

2014年ドラフトで7位という下位指名を受けましたが、夏の甲子園ではベスト4まで1人で投げぬく活躍や、また打者としても本塁打を打てるパワーを持ち合わせていたことなど、身体能力の高さが光る選手で知名度は高く、入団時にかけられていた期待は割と大きな選手でした。

1年目は2軍でしっかり試合に出して育成する方針でしたが、4月下旬に右肘を故障し手術することとなり、シーズン終盤にようやく実戦復帰できたものの、トータルではわずか5試合の登板に留まりました。

2年目は1年目の分を取り戻すべく2軍で積極的に実戦経験を積み、2軍ローテに定着しました。長いイニングを投げるスタミナと安定感が身についてきて、翌年の1軍昇格への布石となる年になった年と言えるでしょう。

3年目の2017年6月にとうとう1軍初登板を掴みました。先発としては8試合に登板し、プロ初勝利も手にしました。投球自体はまだ安定感が無く5イニングを投げ切るのがやっとというような内容が多かったですが、炎上が少なく1軍初昇格の年としては及第点の結果を残せたと言えます。

4年目の2018年は前年の活躍やチームの先発事情もあり、開幕ローテ入りを果たしました。勝ち星にあまり恵まれなかったもののスタートは悪くなく、常時5イニング以上を投げる安定した投球を続けていましたが、6月後半から急に制球が乱れて打ち込まれ、夏場に入る前に2軍落ちとなりました。短期間ですが1軍ローテに定着できたのは良い経験でしたが、ローテを守り抜く実力がまだ身についてないなどの課題も見えました。

5年目の2019年は開幕から2軍で調子が悪く、6月にようやく1軍昇格したものの5回持たないで降板してしまい、間隔を空けてからの登板でも2回で降板という自己最短KOになってしまい、全く調子が上がらなくなっていました。その後2軍でリリーフ調整を行ってからまた1軍昇格しましたが、リリーフとしても結果を残せずやや迷走している感じになってしまいました。これによって1軍・2軍成績ともに悪い結果になり、飯塚にとって苦い年になってしまいました。

このように飯塚はプロ入り後3年目ぐらいまでは順調にきていましたが、1軍昇格してからなかなか結果を残せなくなり、伸び悩みがはっきりと見えてしまっています。現状のこうした飯塚の状態について、首脳陣はどう評価をしているのかと、今後の飯塚の展望について、データを用いてまとめてみました。

飯塚の直近の成績・指標

まず始めにこれまでの投手成績を見てみましょう。

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1・2年目は2軍での登板のみでしたが、3年目から1軍に登板してきました。勝ち星は1つしか挙げられませんでしたが、内容を見ると高卒初登板の年としてはそこまで悪くない形のように見えます。

ただ、4年目も3年目と同じような成績だったので、あまり成長が見られませんでしたね。

そして5年目は3・4年目よりも更に悪い成績になってしまい、これでは1軍に置くのは厳しいと言われても仕方ないですね。

このように飯塚はせっかく3年目に昇格してきたのに、その後がなかなか成績改善せずにむしろ悪くなっているのが分かります。これでは首脳陣の印象はあまり良くないですし、正直厳しい立場になっていると言えます。

先発としての登板も減ってリリーフ起用などもありましたが、リリーフの方でも結果は残せていないですし、起用法も難しい状態です。

 

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2軍成績も見てみますと、こちらも3年目までは順調でしたが4・5年目で成績が悪くなっています。正直なところ、高卒4年目にもなってくれば1軍はともかく2軍は完全に抑え込むぐらいは求められますし、そういった部分で成長を見せていかないと首脳陣も1軍へ上げづらくなるでしょう。

ですが4年目以降で防御率5点台となっていて、内訳を見ても被安打率がとても高く打ち込まれてるのが分かりますし、2軍打者からも打ちやすい球を投げていることになります。

 

4・5年目ともこの成績で飯塚は1軍に上がっていますが、やはり2軍を抑えきれていないので1軍も抑えられないという半ば当然の結果となってしまいました。

 

飯塚の現在の立場とこれからの活きる道

2019年の内容を考えると、1軍に上がってくるのはなかなか難しくなってきてますね。1軍に上がってくるにはまず2軍で結果を残す必要がありますが、近年の飯塚の2軍成績を見ると、このような内容が今年も続けば1軍昇格の機会は殆ど無いでしょう。

そして毎年高卒ルーキーを指名していて、新しい投手を2軍では優先的に試合で投げさせていますし、2019年では中川虎・阪口・京山らがローテに定着していました。今年開幕したとしても彼らが優先的に起用されるでしょうし、ここに2年目の勝又やルーキーの浅田らも入ってくるでしょう。そのため、2軍でも飯塚が先発起用される機会が減っていくのは避けられない状態です。そして飯塚は6年目なので、もう育成のために試合に出すというよりも、1軍で使えるか確認するために試合に出すという意味合いが強くなってきてますし、当然結果はシビアに見られます。

そういった状況なので、思ってる以上に飯塚は厳しい立場になってきていると思います。ここから飯塚が名誉挽回して1軍昇格するためには、まずはとにかく2軍で結果を残すことです。高卒3年目時点の2軍成績は良かったわけですし、この時の投球を取り戻すだけでも1軍に上がる可能性はグッと上がります。あとは、先発起用の機会が減っていくのは間違いないため、リリーフとして活きる道を考えるべきかもしれません。

飯塚は2軍での奪三振率は通算で見てもそこまで高くないですが、球速自体は最速150kmを投げれますし、短いイニングで速い球を投げることはできるはずです。そして調子の良いときは被安打率が低めの打たせてとる投球ができるため、リリーフの適性もあると思います。こういった自分の武器を活用して2軍で結果を残せれば、1軍昇格のチャンスは出てくるでしょう。

飯塚は高卒6年目に入りましたが、年齢的にはまだ23歳ですし結果さえ残せればこの先10年活躍することも可能です。ただ現時点は今後1軍で活躍できるかどうかの見極めの時点にいて、結果が残せなければオフに切られてしまう可能性もあるでしょう。そういった状況なので、今年は開幕したらどんな形でも結果を残すことを最優先に頑張って欲しいですね。

 

 

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