データで語るドラフト・育成論

プロ野球のドラフト候補についての話、プロ入り後の育成についての話を中心に書いていきます。

【育成】まだこれからだ!伸び悩みの高卒プロスペクト達

ドラフト指名時は期待の高校生指名選手として注目を集めていた選手たち。

だが、4年目・5年目・6年目と年数を重ねていってもなかなか1軍レギュラークラスになれず、次第には見切る声すら出始めている選手もいます。

 

だがちょっと待って欲しい!

 

 

データ的には、高卒ルーキー時代にある程度結果を残した選手は将来のレギュラー候補となる可能性が高いことをご存じでしょうか?

選手育成で評判の日本ハム高卒1年目の野手に2軍で200打席以上・OPS.600以上の成績を残した選手をプロスペクトとみなし、将来の1軍戦力として考えて育成しています。

2軍で200打席以上・OPS.600でその後1軍で結果を残した選手といえば、以下の選手達が挙げられます。

 

森 友哉(西武) 257打席 OPS.901

筒香 嘉智(横浜) 451打席 OPS.835

中田 翔(日本ハム) 226打席 OPS.804

近藤 健介(日本ハム) 200打席 OPS.721

坂本 勇人(巨人) 330打席 OPS.702

鈴木 誠也(広島) 364打席 OPS.693

大田 泰示(巨人) 424打席 OPS.678

西川 遥輝(日本ハム) 317打席 OPS.678

山田 哲人(ヤクルト) 460打席 OPS.662

石川 慎吾(日本ハム) 227打席 OPS.649

今宮 健太(ソフトバンク) 306打席 OPS.635

桑原 将志(横浜) 330打席 OPS.601

 

どの選手も今や球団の1軍主力選手として活躍をしていることに文句は無いでしょう。

いつから活躍するかは選手により様々で、例えば元巨人の大田泰示と元日本ハムの石川慎吾はどちらもルーキー時代にこの基準を満たしていながら、なかなか1軍で結果を残すことができませんでした。

しかし昨年トレードしてどちらも新天地で開花。今年は1軍レギュラーとして活躍しました。

このように潜在能力は高いながら開花まで時間がかかる選手もいますし、この基準を満たしながら数年経ってもまだ活躍できていない選手は、潜在能力が開花していないだけと考えることもできます。

1年目の2軍成績を見ると、1軍主力として活躍してる彼らに負けず劣らずの成績を残しながら、まだ開花していない選手が沢山いますので、そういう選手をピックアップしてみました。

このピックアップした選手達は、来年以降飛躍的に活躍する可能性のある選手達で、注目すべき選手だと思います。

 

まだこれからの活躍が期待できる高卒プロスペクト達

 

①関根 大気(DeNA) 来季5年目

1年目2軍成績 401打席 打率.271 OPS.728

高卒1年目の2軍成績は鈴木誠也や近藤健介を凌いでいます。

積極性のある打撃と俊足を活かした足で1年目は2軍で大活躍をしました。

2年目はその活躍から開幕1軍に抜擢されたが、55試合 159打席 打率.222 OPS.588

の結果に終わりました。

3年目以降は成績が下降し伸び悩み、出場試合数が年々減って評価を落としています。

2年目以降、1軍滞在が多くその殆どが代打や守備固めでの起用となっていたので、実戦経験をなかなか積めなかったことが影響してそうですね。

しかし4年目の2017年の2軍成績は71試合 293打席 打率.272 OPS.694 と1年目の頃のような試合経験を積めており、成績も戻りつつありますし、まだ再起復活を期待できる可能性は残っているでしょう。

 現状で伸び悩んでいる高卒プロスペクト野手の中では、1番開花する可能性を秘めていると思います。

 

②渡邉 諒(日本ハム) 来季5年目

1年目2軍成績 207打席 打率.253 OPS.716

1年目に怪我をして長く試合から離れる期間がありましたが、それでも200打席超えでOPS.700以上の成績を残しており、これは坂本勇人と同じくらいですね。

1~3年目は毎年1軍に昇格して試合に出ていますが、どれも数試合程度で本格的な1軍戦力としてはまだ見られていないでしょう。

4年目の今年は過去最多の35打席でしたが、OPS.445と結果は残せませんでした。

2軍では毎年結果を残しているので、何かしらきっかけがあれば1軍でも活躍できる可能性を持っていると思います。

守備は二塁・三塁・遊撃など内野全般を守れますし、外野にも挑戦していてユーティリティです。

試合経験はこれまで沢山積んできているので、あともう一押しといったところで来年開花する期待は持てるでしょう。

 

③高橋 周平(中日) 来季7年目

1年目2軍成績 288打席 打率.240 OPS.690

1年目2軍成績は鈴木誠也とほぼ同じで、しかも2年目以降は毎年1軍で100打席以上起用されていますがなかなかレギュラー奪取までには至っていません。

今季2軍でも295打席を与えられていて試合経験は十分与えられているので、あとは1軍での対応力と活躍する持続力が求められるところでしょう。

遊撃・三塁・二塁などを転々としていますが、これだと守備面での負担が大きくなりそうですね。

筒香はレフトへコンバートした後に1軍主軸として活躍し出しましたし、高橋周平も外野など守備負担の少ない場所へコンバートしても良いかと思います。

ドラフト1位指名選手ですので、もう1つ殻を破る活躍を期待したいですね。

 

④大嶺 翔太(ロッテ) 来季9年目

1年目2軍成績 227打席 打率.260 OPS.664

1年目2軍成績は山田哲人とほぼ同じ。

1軍デビューが5年目になっていて他のプロスペクト野手に比べると遅い印象がありますが、その後は毎年1軍に出て出場試合数を増やしています。

2017年の1軍成績は91試合 240打席 打率.206 OPS.592 主に内野全般を守りました。

内野のユーティリティとして活躍ができてはいますが、打撃成績がまだ物足りないですね。

大嶺が便利屋としての枠だけでなくレギュラーを狙うにはこれまで以上に打撃面で結果を残す必要がありそうですが、1軍戦力となれているのであともう1歩といったところでしょう。

 

⑤乙坂 智(DeNA) 来季7年目

1年目2軍成績 244打席 打率.251 OPS.632

1年目2軍成績は今宮健太とほぼ同じ。

球団の同期に桑原がいますが、1年目の2軍成績は桑原よりも良い内容でした。

ですが桑原の方が先に1軍出場し、今や不動のセンターになっていることで大きく差をつけられましたね。

乙坂は3年目に初めて1軍出場し、その後は毎年1軍と2軍を行ったり来たりという起用になっています。

代打で1発を打つなど意外性のある打撃が特徴ですが、レギュラー獲りにはまだ至っていませんね。

6年目の今年の1軍成績は 66打席 打率.190 OPS.549 とあまり良い結果ではなく、ドラフトでも外野手を2名指名したことでますます厳しい立場になっていますが、本人もそれは自覚していてこのオフに単身でメキシコリーグに出場し、毎試合結果を残しています。

今年は代打や守備固めでの出場が多く、実戦経験を積む機会が少なかったため、このメキシコでの修行が良い影響をもたらしてくれると来年大きく開花する可能性がありそうです。

 

⑥石川 亮(日本ハム) 来季5年目

1年目2軍成績 284打席 打率.246 OPS.630

上記の乙坂や今宮とほぼ変わらない成績です。

捕手ながら1年目は打撃で好成績を残しました。

そして2年目に1軍初出場。出場試合は1試合ながら、3塁打を打ち翌年の活躍が期待されていましたが、あまり1軍出場ができないまま4年目を終えました。

日本ハムの捕手事情は割と厳しくチャンスは多いはずですがなかなか1軍に上がることができていませんね。

2軍での打撃成績は良く、今年は85打席 打率.273 OPS.699という成績を残しています。

オフには正捕手の大野がFA宣言しましたし、また捕手事情が苦しくなってきてるのでここでしっかりアピールできれば来年から1軍で起用される機会が増えてくるでしょう。

 

⑦永江 恭平(西武) 来季7年目

1年目2軍成績 258打席 打率.258 OPS.605

桑原(DeNA)とほぼ変わらない成績ですね。永江は1年目から1軍で出場していましたが、主に守備固めでの起用でした。

そのため打撃成績はあまり向上せず、正直1軍レベルとは言えない内容です。

今年は19打席と少ないながらも1本ホームランを打ちましたが、まだ打撃面は課題が沢山ありそうですね。

DeNA桑原と同年代で1年目はほぼ同じ成績だったわけですから、彼のように打撃面で結果を残せば守備固めから脱却できる可能性はあります。

なかなか打撃の機会が限られてくる立場ですが、少ない中でも何か改善の糸口を掴んで打撃成績を上げれるようになると良いですね。

 

まとめ

上記の7人は来年以降、飛躍を期待できる選手だと思います。

それぞれがなかなか現状を打ち破れずに悩ましい立場ではありますが、元々の力は主力として活躍している高卒選手と大差無いと思いますし、きっかけや試合経験量次第で一気に主力選手になる可能性もあるでしょう。

まだまだこれからの選手達だと思いますし、来年も期待して見ておくと良いでしょう。

 

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