データで語るドラフト・育成論

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【育成】2017年 セリーグ チーム別2軍投球回TOP10

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セリーグ各チームの2軍投球回TOP10をまとめてみました。

各球団が誰を育てようとしているか、どれぐらい試合経験を積ませているかなどをこちらから考察してみます。

平均年齢が高いチームから順に以下に記載しました。

 

 

中日

今季はセリーグの中では最も平均年齢の高い2軍起用でした。

中日の場合、若松や小笠原や鈴木翔など若い投手も多いですが、逆に彼らを1軍で使うことが多いので2軍に若い選手がいないという状態になっていますね。

育成というよりも控えの投手の調整の意味合い強い起用になっています。

ベテランの八木・浅尾・山井などがよく起用されていますので、この辺りも平均年齢を上げた要因でしょう。

メンバーを見ると阿知羅が100イニング以上投げていますし、まだ24歳ですからここから成長して来年の1軍戦力への期待がありますね。

今季1軍で登板してあまり良い結果ではなかったようですが、ここまで力を入れて育てているならいずれ1軍戦力になって欲しいところでしょう。

他にも若松・丸山・笠原などが比較的若いですし、将来的にチームの主力に育ってくれる可能性を持っていますね。

彼らをこれから重点的に起用して育成していくことで数年後を見据えた育成環境に出来上がっていくように見えます。

 

ヤクルト

1軍の防御率セリーグ最下位となっており投手陣の整備が急務かと思われますが、平均年齢はやや高めです。

ただ館山や成瀬などベテランの調整があるため年齢が上がってしまっていますが、25歳以下の若手や高卒ルーキーも起用できており、育成の形はできていますね。

田川・岩橋・中島あたりはそろそろ1軍で結果を残してほしいところですが、この辺りが戦力とならないと少し厳しいですね。

期待どころとしては高卒ルーキーの梅野ですが、1軍投手陣の状態が悪いからといっていわゆる学徒動員的な昇格をしてるとあまり育成に良い影響を与えないですし、しっかりと方針を立てて育ててほしいですね。

ドラフトでは投手は高校生・大学生・社会人・独立リーグから1人ずつ指名しましたし、全体的な投手陣の層を厚くしようとしてるのは見えますので、育成すべき選手はしっかり育成に専念できるよう環境を整えられると良いですね。

 

巨人

大竹や内海などベテラン選手がランクインしてるので平均年齢が高くなっていますが、他の選手を見てみると若手が多いですね。

ただ外国人がTOP3に入っているのはややもったいないですね。

外国人も育成するというスタンスなのかもしれませんが、外国人は枠の関係もありますし補強次第でいくらでもできるところではあるので、やはりドラフトで指名した自前の選手を育てる形を基本線でつくっていった方が良いでしょう。

ルーキーの谷岡や大江など今後が楽しみな投手もいますし、高木勇や戸根や宮國など1度は1軍で主力として活躍した経験のある投手もいるので、2軍の育成次第でまた投手王国を築くことも可能だと思います。

なので補強に力を入れるだけでなく育成面の改善に力を入れられると良いですね。

 

阪神

20代前半の投手を積極起用できており、将来の1軍戦力の期待が高まる環境ができていますね。

彼らが1軍戦力として上がっていけば1軍投手陣の層も一気に改善してくるでしょう。

高卒ルーキーの才木も期待が大きい投手ですし、1年目からしっかりと試合経験を積めているのは期待度の表れでしょう。

今季は1軍で高卒8年目の秋山が大躍進しましたし、2軍の育成環境が整ってきたことの現れかもしれません。

秋山に続く投手が2軍から出てきてくれれば、能見やメッセンジャーの後継者となり世代交代がスムーズに進められるので、2軍育成が大事になってきますね。

 

広島

殆どが20代の投手でやはり若手育成の形はしっかりとできていますね。

広島は今年中村祐が1軍デビューし結果を残しましたし、塹江や高橋樹なども1軍昇格へ向けた育成の形になってきていますので、彼らをしっかり育てあげて1軍に上げることができれば投手陣の層が厚くなってくるでしょう。

ドラフトでは高校生投手の山口翔や遠藤などを指名しましたし、2軍の育成環境が整っていることの表れに見えます。

1軍投手陣はまだ20代が多く世代交代を心配する段階では無いですが、投手陣の頭数は多いに越したことは無いですし2軍から1人でも多く上げれる状態にしておきたいところでしょうね。

 

DeNA

平均年齢が最も若いのがDeNAでした。

殆どが20代前半ですし、最多イニングが高卒ルーキーの京山ですので本気で育成に力を入れてるのが伝わってきます。

ベテランの久保が入っているためこれでも平均年齢が大幅アップしている状態で、久保を除けば何と22.8歳という若さになります。

高卒3年目の飯塚が今年1軍で結果を残し、2年目の綾部も1軍デビューを果たしたことで育成した投手を1軍に上げる形ができてきました。

この育成の流れで今年のドラフトでは高校生投手を3名指名しましたし、来年もさらに若い投手が2軍で登板することが増えてくるでしょう。

あとは育成の田村や笠井などが支配下登録を勝ち取り、1軍で投げれる形ができてくると文句のない育成環境になってきますね。

 

2軍打席数の一覧はこちら↓

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