データで語るドラフト・育成論

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【ドラフト2020】ヤクルトのドラフト1位指名予想

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セ・リーグ6位に位置しているヤクルト。

今季は序盤は投打が噛み合い、一時は2位まで上がるもその後投手陣が崩れ打線も調子が上がらず8月から順位を大きく落とし、最下位にまで下がってしまった。昨年も最下位だったことから、まだ上位を狙うには厳しい状態だ。

そのヤクルトが今年のドラフトでどんな指名をするか、考察してみた。

現状の戦力分析

9/24時点、ヤクルト30勝 45敗 6分 セ・リーグ位の位置にいて、1位巨人とは 20ゲーム差近く離されている。今季はCSが無いが、3位のチームとも7ゲーム差離されていて、Aクラスにもやや遠い状態だ。この原因としては昨年から続いている投手陣の不安定さが考えられ、今季も先発が崩れる試合が多く序盤で大量失点するパターンも多く見られた。打線についても今季は開幕から山田の不調が続くなどあってそこまで多く得点できておらず、打撃面でのアドバンテージも無くなってきている。

 

投手

今季は小川が開幕から安定した投球を続けていて、QS率は70%以上になっている。勝ち星も9/25時点で9勝でリーグ2位に位置しており、投手陣の柱と言える活躍ぶりだ。だがこの小川に続く先発が今季は厳しい成績になっている。先発登板が多い高梨・吉田大・石川らは揃って防御率4点台後半になっており、QS率も全員50%を切っている。高橋奎も防御率4点台前後だが、なかなかQSがついていない状態だ。更に他の先発を見ると5点台以上の投手が殆どで厳しくなっている。防御率1点台のスアレスが再調整のために抹消されていたという不運もあるが、全体的に先発の状態があまり良くないと言えるだろう。昨年ドラフト1位で入団してきた高卒ルーキーの奥川は今季は2軍でもあまり投げさせずにじっくり育てる方針になっており、来季もどうなるかは分からない。シーズン途中に歳内を獲得してきたが、今後ローテに定着できるかは現段階では分からないところだ。

リリーフ陣を見ると、今季は他球団では抑えの不調が目立ったが、その中で石山は安定した投球を続けていて、この点は大きなアドバンテージだったと言える。また清水も比較的安定しており、中継ぎの柱として定着してきた。マクガフ、長谷川などは打たれるときはあるものの登板数が多く、開幕から積極的に起用されている。彼らに比べると登板数は少ないが梅野も比較的内容は悪くない。このように悪くないリリーフ陣が主力を占めてはいるものの、彼ら以外を見てみると厳しい内容の投手が多い。リリーフの防御率は参考程度の指標になるが、殆どが防御率4点台以上で安定しているとは言い難い。比較的好投していた寺島が2軍落ちした等の不運もあったが、現状ではまだ強化が必要だろう。

 

野手

チーム打率、得点数、OPSなどを見るとリーグ最下位では無いが、どれもBクラスになっていて打線が長所と言えなくなってきている。特に本塁打長打率の伸び悩みが大きく、せっかくの神宮本拠地のアドバンテージを活かせていない。ただ、村上や青木ら主力打者が今季は好成績を残していて、彼らはリーグでも1・2位のOPSとなっている。山田は今季開幕から不調で7月のOPSは.636まで下がり、これによりとうとう1軍登録抹消も経験したが、8月中盤から戻ってきてそこからは一気に成績を上げてきて、シーズンOPSは.800以上まで持ち直している。坂口は今季1番打者で多く起用されていて、打率は.250前後ながらも出塁率が.350前後で四球数がとても多く、選球眼を活かした起用になっている。

このように打線の中でも結果を残している選手もいるが、上記に挙げた選手以外がなかなか結果を残せていない。エスコバー、山崎らは打率は.280前後とまずまずの成績だが、あまり長打を打てず四球数も多くないのでOPSは.600台になっている。西浦・西田・雄平などは打率.250を切っておりスタメンとしては心許ない成績だ。このためヤクルトは上位打線と下位打線の差が大きく、打線の繋がりという意味でもあまり良くない。逆を言えば下位打線の底上げができるとまた打線が良くなる可能性は持っている。今季は毎年打撃面で安定していた中村悠平を、レギュラーで起用できなかった影響も大きいだろう。ただ中村1人に捕手をまかせてきた影響がはっきり出たとも言えるため、捕手を含めて補強が必要になりそうだ。

 

指名傾向・優先度

昨年は投手陣が大きな課題でドラフトでも1~4位を全て投手という、完全に投手優先型のドラフトになっていた。今季も投手陣はまだ整備できておらず、引き続き即戦力投手の指名は必要になってくるだろう。ただ、野手陣も成績が下がってきており、現状ではまだベテランの青木や坂口に頼らざるを得ない状態だ。捕手も中村悠平1人に任せておく体制を改めねばならず、山田のFA権取得なども考えると野手補強も無視できない状態になっている。なので今年は投手野手のバランスを考えた指名になるだろう。上位指名もどちらかに偏ることはせず、1位投手-2位野手か、1位野手-2位投手というような形になると思われる。ヤクルトは高卒投手を指名する傾向がやや強いが、正直こういうチーム状況ではそのようなリスクの高い指名は止めた方が良いだろう。

 

入札1位指名予想

早川 隆久(投手・早稲田大)

今年も投手陣が崩れてしまったヤクルトで、昨年のドラフトでは4位までを全員投手という投手中心ドラフトを行ったが、やはりあれだけではまだ足りないということだ。特に奥川投手は今シーズン2軍でもあまり投げさせない状態になっていて、来年も肩肘が万全な状態にならない限りは登板を急かすことは無いだろう。となると即戦力投手の補強が不可欠で、今ドラフトNo.1投手が欲しいところだ。早川はそのヤクルトにまさに打ってつけで、今ドラフトNo.1評価の投手と言っても過言ではない。東京六大学で神宮に慣れているし、先発としての球威・変化球・スタミナなどをしっかり備えていて、開幕からローテ入りも可能だろう。

 

その他1位指名候補

古川 裕大(捕手・上武大)

中村悠平の後継者を獲得するなら、古川は合っているだろう。今ドラフトNo.1評価の捕手で昨年はリーグ戦で首位打者本塁打王のタイトルを獲得していて非常に打撃が良い。捕手としても強肩で送球の正確さもあり、またショートを守ることもできるなど汎用性がある。ヤクルトは今季外国人のエスコバーがショートを守っていたがあまり良い結果を残せていない。古川をショートとして考えても悪くは無いだろう。

 

今川 優馬(外野手・JFE東日本)

1位野手の候補としてもう1人挙げられるのは今川だ。ヤクルトのチーム打撃成績を見てみると長打力が不足しており、センターを守る山崎は打率は.280まであるものの長打率が低い。またライトが固定できていない状態を考えると、外野手を補強する可能性は十分考えられる。社会人外野手で打撃No.1評価をされている今川は十分補強ポイントに合っているだろう。

 

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