データで語るドラフト・育成論

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【ドラフト2020】ロッテのドラフト1位指名予想

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10/7時点でパ・リーグ2位に位置しているロッテ。

ロッテは直近3年間、下位に低迷していて井口監督の下で徐々に力をつけてきていたが、今季それが実った形となり現在2位に浮上している。3年目にこのような形で成果が出てきており、今季も現時点で優勝の可能性があるが、この戦力の維持と更なる強化のためにドラフトは非常に重要になりそうだ。

そのロッテが今年のドラフトでどんな指名をするか、考察してみた。

現状の戦力分析

10/6時点、ロッテ51勝 40敗 2分  パ ・リーグ2位の位置にいて、1位ソフトバンクとは2.0ゲーム差と競った状態だ。ただ今年はコロナの影響で選手にも離脱者が出るなどしており、かなり厳しい展開が予想される。井口監督の下、2017年に6位だったチームを、5位、4位と毎年徐々に順位を上げてきており、補強・育成・采配面が機能しているのが実感できる。あとは優勝へ向けて、残された課題を埋めて実力をつければ来年以降も優勝を狙うチームとして台頭し続けることができるだろう。

 

投手

先発防御率はリーグ4位になっており、防御率はやや悪いもののチームQS率はリーグトップになっている。QSの試合での勝率はリーグ2位なので、ある程度失点はするものの試合が作れていることがチームの勝利に繋がっていると言えるだろう。まず全体として主な先発陣の成績を見ると、防御率2点台の投手は1人もいないが逆に5点台の投手もいない状態で、全員が3点台~4点台に収まっている。絶対的なエースはいないものの、試合を大きく崩す先発もいないため、計算が立ちやすいと言えるだろう。先発で規定投球回に到達しているのは石川歩と美馬の2人で、2人共防御率は4点台だが石川のQS率は70%近くで、美馬も50%近くになっていて失点はそこそこあるものの比較的試合を作れている。彼らに続く小島もQS率50%以上で安定。この他に岩下・二木・美馬も先発で多く投げていて、岩下や中村は防御率4点台中盤でQS率も50%を切っていてやや厳しい内容だが、二木は防御率3点台前半でQS率60%以上と安定している。彼らに比べて登板数は少ないが、種市も防御率3点台で安定してQS率が高い。このように先発陣は突出して良い者はいないが、安定している投手が多く崩れにくい体制になっていて、隠れた強みと言えるだろう。

リリーフ防御率はリーグ3位で、こちらも安定している投手は多い。10/9時点で20試合以上登板している投手は5人いるが、その内4名は防御率2点台以下で、抑えの益田は防御率1点台、唐川は防御率0点台になっている。30試合以上登板している小野・ハーマンは2人共2点台になっていて、この4人は非常に安定していると言える。東條、チェン、東妻などは防御率3点台で上記4人に比べるとやや防御率が悪いが、そこまで打ち込まれているといえないだろう。シーズン途中でトレード獲得した澤村は13試合で登板していて防御率1点台になっていて、移籍してから大活躍している。大崩れしているリリーフの数は少なく、こちらも強みと言えそうだ。

現状で先発は安定している投手が多いが、エース格となる抜群の成績を残している投手がいない。ここがソフトバンクとの違いでもあるので、投手力を高める最後の一手として、エース格の投手をドラフトで指名してくるのは手だろう。リリーフに関してはハーマンやチェンが35歳以上という年齢を考えると、補強も必要になりそうだが、外国人で替えが効きやすいためそこまで意識する必要は無さそうだ。

 

野手

チーム打率6位、本塁打数5位、得点数4位、出塁率2位、長打率6位・OPS5位となっていて、打撃に関してはあまり高い指標になっていない。主な打撃ランキングを見ても、打率は10傑に誰も入らず、本塁打はマーティンが4位タイ、打点は井上が5位、マーティンが6位、OPSはマーティンの5位が最上位で次が井上の14位だ。規定到達の打者は5人いるが、主だった成績を残せているのは井上とマーティンの2人のみと言えるだろう。だが内野陣はレギュラーが決まっていて、一塁井上、二塁中村奨、三塁安田、遊撃藤岡というのがメインの形になっている。中村奨は打率.255、安田は打率.230、藤岡は打率.218と3人共低い成績だが、なぜ彼らがレギュラーとして起用されているか。それは出塁率の高さに関係する。

今季のロッテは出塁率が高い。チーム打率と出塁率の差(IsoD)はリーグトップで.099と打率からほぼ1割近く高い出塁率になっている。このIsoDのランキングを見ると、マーティンが2位、井上が6位、安田が9位、中村奨が10位、藤岡が14位と、15位以内にロッテ選手が5人も入っている。ここが今季ロッテ打線の注目すべきところで、チームとして選球眼を向上させようという意識が特に強く働いて、特に主力打者がそれで成果を出していたと言える。

レギュラー以外でも、菅野が打率.258ながら出塁率.394という驚異の高さで、角中も打率.263で出塁率.349という高さだ。捕手の田村・柿沼・佐藤都らは打率.200台前半ながら、田村と佐藤都は出塁率が3割超えていて打線を途切れさせないよう出塁を意識している。荻野・清田・福田らセンターを守る選手たちは3人共OPS.700超えで3人共出塁率は高い。このように打率や本塁打数は他チームと比べて低いものの、出塁率の高い選手が揃っていて、出塁を意識しながら効率的に得点するチームになっている。

補強ポイントを考えると、ポジションとしては捕手・左翼・中堅が固定されていないが、捕手は田村・柿沼・佐藤都の3人でルーキー含めた形で競い合ってるので悪くないと言える。左翼に関しても角中・清田・菅野らで良い形で競い合ってるので悪くない状態だ。中堅は荻野・福田周・加藤翔らが併用で、荻野が34歳で福田・加藤も30代前後ということを考えると、そろそろ次世代のレギュラー候補が欲しいところだ。ただ2軍で藤原・山口・高部ら若手外野を育成しているので、彼らの成長にも期待したいところだ。

打者のタイプとしては出塁率が多い打者がいるのは良いが、やはり打率や本塁打などの「打てる」打者もバリエーションとして欲しい。特に内野陣で次世代候補含めてそういう選手が少なく、打てる内野手は欲しいところだ。

 

 

指名傾向・優先度

近年ロッテは平沢・藤原・佐々木朗希といった競合の有名どころの選手を指名し見事に引き当てている。佐々木千隼や安田も外れ1位での競合を引き当てているし、くじ運の強さが見える。チームとして上り調子でもあるし、この流れはおそらく変えずに今季も強気の指名になりそうだ。優先度としては投手ならエースを担えるような先発で、打者なら打撃面が特化してる選手になるだろう。それらを踏まえて最も評価の高い選手に選手に入札してきそうだ。

 

入札1位指名予想

早川 隆久(投手・早稲田大)

今ドラフトで最も評価されている選手、かつ地元の木更津総合の出身の選手という観点で見れば、早川の指名はほぼ間違いないと言える。チームの補強ポイントとしてもエース候補の先発は欲しいところで、左の先発が現状小島と中村稔の2人のみという状態を考えると、合致している。永野スカウト部長は「昨年の森下以上に安定感があるのでは」とコメントしており、入札1位として文句無しの評価をしている。ロッテは若い投手も多く、早川を獲得してエースとして定着できれば、長期的に安定した先発陣にすることも可能だろう。

 

その他1位指名候補

小深田 大地(内野手履正社

早川に行かないパターンは考えづらいが、外れ1位として考えられるのは小深田だ。打撃技術・パワーともに高校生トップクラスで永野スカウト部長も高く評価している。サードとしての守備も良く、強肩で安定しておりプロでもサードとして見込めるだろう。ロッテの場合、今季は安田が1軍で4番を任されるなど主軸として期待されているが、一塁の井上が30代で指名打者も固定していない状態になっており、将来小深田が主力として活躍できるまで力をつければ、安田との併用も可能だろう。打率・ホームランどちらも期待できる打者なので、こういう選手は必要だ。

 

鈴木 昭汰(投手・法政大)

早川に無いものを持っている、とロッテ永野スカウト部長がコメントしているのが鈴木で、仮に早川を外しても先発左腕がどうしても欲しい場合、鈴木を外れ1位で指名する可能性があると考える。最速152kmで内角を攻める直球と、キレの良いスライダーを武器に三振を奪う能力があり、直球の質自体は早川にも劣らないだろう。チェンジアップ・カーブなど緩急をつけた投球も可能で先発左腕としての能力は十分備えている。早川を外した場合、他球団でも左腕が欲しいならこの鈴木を狙う可能性は高く、外れ1位で指名するのは決して拙速ではない。

 

他球団の1位指名予想一覧

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