データで語るドラフト・育成論

成績・データからドラフト候補や若手選手の育成状況についてまとめているブログです。

【ドラフト2020】巨人のドラフト1位指名予想

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10/11時点でセ・リーグ1位の巨人。

昨年、原監督が3度目の監督就任で采配を揮い5年ぶりに優勝した。今季も開幕から好調を維持し、8月時点で首位を固めるとそのまま2位以下を圧倒的に引き離して、現時点で優勝はほぼ間違いなしのところまできている。

その巨人が今年のドラフトでどんな指名をするか、考察してみた。

現状の戦力分析

10/12時点で巨人60勝 32敗 4分 セ・リーグでは2位阪神と12.5ゲーム差まで引き離しており、貯金は20を悠々超えて30にまで到達する勢いだ。勝率は現在.650を超えていて、これほどの高さは2012年の巨人優勝時(原監督)以来で、他5球団との戦力差がかけ離れている。原監督が在任している限り、数年は巨人が連覇をしていく可能性が高いだろう。ただ、原監督だからこそここまでの戦力にできてるとも考えられるため、今後はより先を見据えて原監督以降のことも考えて準備していくと良いだろう。

 

投手

先発防御率はリーグ1位でQS率はリーグ2位となっていて、先発の成績は良い。この成績になっている最も大きな要因は菅野だ。10/12時点で16試合に登板し防御率1.89 13勝0敗 QS率87.5% WHIP0.85という成績は、セ・リーグNo.1投手と言って間違いない。菅野の試合は必ず勝てるという思いが既に巨人に浸透しているだろう。これほどの成績を残されると、他球団もなかなか太刀打ちが難しくなる。そして今年の巨人は菅野以外の先発陣も優秀な成績を残している者が多い。

戸郷は高卒2年目で一気に先発ローテに入って今季は大活躍している。15試合に登板で防御率2.76 QS率53.3%で勝ち越しており、菅野と戸郷の2人が開幕からローテに定着できているのは大きい。まだ2年目ということで球数やイニング数を抑えられているところもあるが、来年以降が更に力をつけてくれば菅野の後継者として巨人エースに君臨する可能性もあるだろう。外国人先発のメルセデスとサンチェスも好成績を残している。2人共

10/12時点で11試合に先発登板しメルセデス防御率3.10 QS率54.5%、サンチェスは防御率2.92 QS率54.5%となっていて、2人共QS率50%以上の安定した投球ができている。メルセデスが故障で9月に1軍登録抹消となったが、 2人合わせて120イニング投げているのは非常に大きい。畠も10/12時点では先発で8試合の登板に留まっているが、防御率3.16 3勝3敗 QS率37.5%とやや登板毎の好不調の波があるものの、負け越しせずにいるのは悪くない。他には田口・桜井・今村なども先発で投げていて、やや内容は不安定なものの先発全体で見るとやはり好投手が揃った良い形になっている。

リリーフ防御率はリーグ2位で、こちらも安定している。主なリリーフとしては抑えを任されているデラロサは28試合登板 防御率2.13 16Sの成績で10/12時点でリーグ3位のセーブ数だ。失点する場面はあるものの、逆転負けされるという場面は無く安定感はまずまずと言える。30試合以上登板しているリリーフは中川晧・鍵谷・大江・高梨らで、中でも中川と高梨は防御率1.00以下という非常に安定した成績になっている。鍵谷・大江は防御率3点台でやや不安定さはあるもののワンポイントやイニング途中からの起用の場面が多く、先発からの繋ぎとして重用されている。彼らに次いでデラロサ・大竹も登板数が多く、デラロサは2点台前半、大竹は1点台と安定した内容だ。大竹が9月末に故障で登録抹消となったが、そこまでの安定感は素晴らしくリリーフ陣をよく支えた。この他、田中豊・宮國・ビエイラなども起用されていて、それぞれ状況に応じた起用法で20試合近い登板になっている。外国人補強やトレードなどで獲得してきた投手の活躍が目立ち、補強が良い形になっていると言える。

 

野手

10/13時点でチーム打率リーグ3位、得点数リーグ1位、本塁打数リーグ1位、出塁率長打率OPSリーグ1位と打撃も好成績を残している。この好調打線の要因としてはセンター丸、サード岡本、セカンド吉川、ショート坂本らが規定打席に載って活躍。ファースト中島、捕手大城、レフトウィーラーらは規定打席でないものの、好成績を残しているのが大きい。リーグのOPSランキングではTOP10以内に丸(3位)・岡本(7位)・坂本(9位)が入っていて、本塁打ランキングでも岡本が2位、丸が3位で2人がタイトル争いに絡んでいて、打点ランキングでは岡本は1位、丸が7位になっている。岡本・丸は打撃タイトルの上位に必ず絡んできており、この2人が巨人打線を牽引してるのは間違いない。その丸・岡本へ繋ぐ他の打線のメンバーも好成績を残している選手が多く、坂本・中島はOPS.800台、吉川・大城・ウィーラー・松原らはOPS.700台で、これで投手以外全員OPS.700以上の打線が組めることになる。こうなれば打線の穴が無いので、繋がりがとても良い形にできる。このように主軸と周りがどちらも良い状態なのが、リーグトップの打線を作れている要因だろう。また控えには今季注目を集めた増田がいて、俊足を活かして盗塁数リーグ2位まで稼いでいる。守備でもショートで坂本のバックアップとして入れているため、貢献度はとても高い。

 

指名傾向・優先度

巨人は3軍制を敷いており、支配下・育成併せて選手人数は90名と球界最多になっている。3軍制を復活させた当初の2015~2017年のドラフトでは毎年支配下・育成併せて15~16名も指名していたが、最近は人数が落ちついてきて8~10名になっている。支配下指名でも高校生の指名は多く、素材型の選手を多く集めようという意識が見える。

課題を考えると、現状で先発もリリーフもそこまで大きな課題は無いが、来年以降の懸念としては菅野のメジャー挑戦の可能性だ。昨年オフにメジャー志向がある報道が出て、今オフに挑戦する可能性が出てきた。今季巨人が独走状態にあるのは間違いなく菅野の活躍が大きく、菅野が移籍することになれば大きな影響が出るだろう。おそらく巨人内部で菅野と球団での話し合いはお駒われてると思われるため、菅野が移籍するなら上位指名で先発投手指名は確実だ。

野手で気になるところだと、外国人のパーラがあまり調子が良くなく、下半身の状態が悪いことから10/14時点で帰国してしまっていた。ライトは今季松原が台頭してきているとはいえまだ不安定なところもあり、これまで外野の控えとして活躍してきた亀井は今年流石に成績に衰えが見られ、丸も今は文句なしの結果を残しているが、来年32歳ということを考えると今後は守備面などで衰えが出てくる可能性もあるだろう。育成選手が多く既存の若手が出てくる可能性もあるが、より盤石な形を継続していくためにもドラフト上位で外野手の指名は必要になりそうだ。

 

入札1位指名予想

佐藤 輝明(外野手・近畿大

 

8月時点で巨人はドラフト1位に即戦力外野手を指名する方針を明らかにしており、この報道から今ドラフトNo.1の打撃とも言われている近畿大・佐藤を指名する可能性が報じられた。

巨人の戦力は投手・野手ともにリーグでもトップクラスに位置しているため、大きな穴は無いものの、今後危うくなってきそうなポジションは外野手だ。今季はウィーラー、パーラといった外国人2人が両翼を守る機会が多く、パーラは故障の影響で調子を落として帰国してしまった。亀井・陽・丸など30歳越えの選手も増えてきており、すぐにでは無いにせよ世代交代の準備が必要になる。これらを考えると次世代の主軸候補となる外野手は必要だ。それに打ってつけなのが佐藤だ。

今ドラフトで打撃面はピカ1で、ソフトバンク柳田クラスの打撃ともいわれている。 佐藤が両翼のどちらかに定着できれば将来的にも外野の一角が安泰になり、巨人が長期的な強さを手に入れることが可能だろう。

 

その他1位指名候補

栗林 良吏(投手・トヨタ自動車

巨人は1位指名の即戦力外野手を外した場合、即戦力投手に行くコメントも出している。また高校生には行かないともコメントしているため、大学生・社会人で1年目からローテに定着できるような投手が欲しいというチーム事情が伺える。それに合致する投手として考えられるのが、社会人右腕の栗林だ。今ドラフトでは早川(早稲田大)・木澤(慶応大)・伊藤(苫小牧駒沢大)などが1位の有力候補として名前が挙がっているが、即戦力という観点で見れば栗林がNo.1と言えるぐらい安定した結果を残している。大学時代からずっと先発で投げてきており実戦経験が他のドラフト候補に比べても段違いで、巨人としては菅野が移籍した場合を考えると、即戦力で外したくないところで、栗林のような実戦経験豊富な投手はピッタリと言える。

 

藤井 聖(投手・JX-ENEOS

即戦力投手という視点でもう1人選ぶなら、社会人左腕の藤井だ。巨人は日本人の先発左腕だと田口・今村・高橋優らがいるが、田口・今村は今季不安定な結果となり、高橋優はまだ先発ローテには定着していない。一応、外国人のメルセデスが左腕なのでローテに1人は確実に左腕がいるものの、安定した日本人左腕はもう少し欲しいところだろう。藤井については9月に巨人の水野投手巡回コーチが視察して評価している。左腕で最速150kmは魅力で奪三振を奪える変化球も武器にしており、ローテに定着できれば先発のバリエーションも増えてくる。

 

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