データで語るドラフト・育成論

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【ドラフト2020】楽天のドラフト1位指名予想

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10/5時点でパ・リーグ3位に位置している楽天

昨年から石井GMの下、様々な補強に着手しAクラスに上がってきて力をつけつつあるが、2013年の優勝以来2位以上になっておらず、そろそろ補強の成果として優勝を狙いたいところだ。

その楽天が今年のドラフトでどんな指名をするか、考察してみた。

現状の戦力分析

10/5時点、楽天45勝 44敗 3分  パ・リーグ3位の位置にいて、1位ソフトバンクとは7.5ゲーム差離されている。2位ロッテとも5.5ゲーム差でやや離されており、残り試合を考えるとここより上の順位がやや難しくなってきている。今年は三木監督1年目だが、昨年平石監督が3位で終わって1年で退任しており、三木監督も3位のままだとオフに監督が変わる可能性もあるだろう。ただ、ここ数年なかなか3位以上に上がれないチーム状況などを考えると、戦力面でも足りない部分はありそうで、そこをどう判断して来季に繋げるか注目だ。

 

投手

先発防御率はリーグ5位とやや悪く、QS率も40.2%でリーグ5位になっており、なかなか先発が試合を作れない状況が多い。先発で最も登板数が多いのは涌井で15試合登板し、防御率はリーグ2位(3.06) 勝ち星リーグ1位(10勝3敗) WHIPリーグ2位(1.00) QS率リーグ1位(80.0%)というパ・リーグ全体でもトップクラスの成績を残していて、エースと言っても過言でない内容だ。この涌井に続いて先発で安定しているのは則本で、防御率3.67 WHIP1.33 QS率53.8% という内容だ。決して悪くは無いものの、則本のキャリアだとワーストに近い成績で本人は本調子と言えないだろう。他に塩見が先発ローテに定着しているが、こちらは防御率4.35 QS率42.9%とあまり良い内容ではない。そして彼らに続く先発だが、弓削・石橋・福井・岸などは防御率5点台にまで上がっていて、全員QS率は50%を下回っている。松井は先発防御率3.90と4人に比べると悪くないものの、毎登板5回を何とか投げ切れるぐらいで、スタミナや安定感に物足りなさがある。このように先発陣は上位3人は安定してるものの他の投手陣が厳しい内容になっていて、先発の状態が全体的にあまり良くない結果になっている。

リリーフ防御率もリーグ4位とあまり良くない。昨年まで松井裕樹が抑えを任されていたが、今シーズンは松井を先発転向させ、代わりに森原を新守護神に指名した。当初は安定した結果を残し続け7月中旬までは防御率0.00をキープしていたが、その後途端に崩れる試合が増え、7/28には防御率9.00にまで悪化した影響を受けて登録抹消となった。その後ブセニッツが代わりに抑えとなっているが、10/4時点で防御率2.60という成績で、9月には4試合で失点しており抑えとしてはやや安定感を欠いている。他のリリーフだと牧田・酒居らが多く起用されていて、牧田は防御率1点台と安定も酒居は3点台中盤で盤石の安心感は無い。他のリリーフも同様で防御率が3点台前半のリリーフがおらず、それ以上や5、6点台まで複数いる状態だ。正直誰が出てきても安心できる状態になっていない。こういった事情もあってシーズン中に松井を再度リリーフに戻したのだと思われる。

 

野手

 

チーム打率1位、チーム本塁打数2位、チーム得点数1位、チーム出塁率長打率OPSそれぞれ1位となっていて、打線はリーグトップの成績を残している。

打率10傑には鈴木大地・茂木・浅村がランクインし、本塁打ランキングでは浅村はリーグトップの29本、ロメロも6位にランクイン、OPSトップ10にも浅村・ロメロ・茂木が入っている。上記の鈴木大地・茂木・浅村・ロメロらが打線の主軸となって牽引しており、強力打線を作り出している。他の選手だとショートの小深田が打率.270 1本 OPS.706 14盗塁という成績で守備良く打撃もショートとしては十分な内容になっていて、足の速さを活かして1番で起用されることが多い。レフトの島内も打率.279 8本 OPS.768と悪くない成績でレギュラーで起用されている。上記6名が規定打席に載ってレギュラーで起用されていて、打線の盤石さが伺える。

固定できていないポジションは捕手・一塁・中堅・右翼で、捕手は大田光をメインで起用しつつ足立・下妻らも起用していたが、3人共打撃面・守備ともに突出したものがなかなか見えず、決め切れていない。一塁は鈴木大地・銀次・内田が主に起用されているが、鈴木大地が三塁も兼任しているので銀次や内田が台頭して欲しいところだ。だが2人共一塁としては打撃が弱く、鈴木大地と完全に差が開いている。中堅には田中和と辰己が競ってるものの、この2人も攻守ともに突出した指標になっておらず、どちらも決め手に欠いている。右翼では田中和・辰己に加えて、岡島・ロメロ・ブラッシュなど5人で競っている状態で、打撃でロメロが突出していて、守備では岡島・辰己がやや良い方といったところだ。本来ならブラッシュなど打撃が期待できる選手が定着するのが良いが、今季はその打撃があまり伸びず、守備面で大きくマイナスになっていてなかなか固定できない。

指名傾向・優先度

近年の楽天は上位で野手指名が多く、2年連続でドラ1・ドラ2が野手になっている。FAでも浅村や鈴木大地やロメロなど野手補強を積極的に行い、それが功を奏した形で今シーズンは打線が非常に良くなった。ただ、反面投手陣が厳しい内容になってきていて、今後は投手強化に注力していくことになるだろう。今季は大学生・社会人投手で注目候補が多く、早川・伊藤・栗林・木澤などが1位候補に挙がっているが、楽天の指名の特徴として、野手指名になる前は森・松井裕・安楽・藤平など高校生投手の1位指名がとても多かった。この方針が続いている場合は高校生投手を1本釣りする可能性も十分にあるだろう。楽天の場合はFA補強やトレードに積極的なので、即戦力をこちらで確保しつつ高校生を指名して育てるというスタイルを取ることもあり得る。

 

入札1位指名予想

中森 俊介(投手・明石商)

今年は投手に力を入れる指名になること、そして即戦力はドラフト外の手段で獲得してくる可能性が高いことを考え、高校生でNo.1評価している投手を入札1位にすると考えた。楽天は中森(明石商)・山下(福岡大大濠)・高田(静岡商)・松本(横浜)などを熱心に見ているが、その中でも特に完成度の高い中森を評価していると考えた。2~3年のうちに1軍ローテに定着できるよう育て上げ、次世代のエースにできれば球団としても念願叶った形になるし、大いに盛り上がることになるだろう。

 

その他1位指名候補

小林 樹斗(投手・智弁和歌山

高校生投手を指名する場合でも抑え候補を指名するなら、小林が合っていると考えた。松井裕樹の先発挑戦に取り組んでいるし、今年は定着できなかったが、球団の思惑としては松井の先発はまだ考えているはずだ。そうなった場合にまた新たな抑え候補が必要になり、それを松井と同様に高校生投手を抜擢する可能性もある。小林は智辯和歌山ですでに抑えを任されていて、楽天スカウトも抑えの時の腕の振りを評価するなど、抑え適性をチェックしている。直球の球威は中森にも匹敵し、奪三振能力や制球の良さなども良く現時点でも即戦力に近いレベルの投球ができる。

 

森 博人(投手・日本体育大

高校生投手の指名にいかない場合のパターンを考えると、大学生で球威抜群で先発も抑えも任せられそうな森を指名すると考えた。森について楽天スカウトは「12人に入ってくる」と評価しており、「サイドの150kmキロはウチにはいないタイプ」と投手構成を考えたコメントもしている。楽天のリリーフ陣を考えると現状1番安定している牧田は今年35歳で、牧田が今後衰えてくるとリリーフ陣が更に苦しくなる。そこで同じ変則右腕の森はタイプ的にも穴埋めになり、まさに今の楽天の投手陣に欲しいタイプと言える。

 

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