データで語るドラフト・育成論

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【ドラフト2020】中日のドラフト1位指名予想

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10/4時点でセ・リーグ3位に位置している中日。

2013年から7年連続Bクラスという状態で、どうにかこの低迷期を脱出したいところだが、今季は今のところAクラスにとても近く競っている。このままAクラスに行ければ、来年は更にその上の順位を目指す形になるだろう。

その中日が今年のドラフトでどんな指名をするか、考察してみた。

現状の戦力分析

10/4時点、中日42勝 44敗 5分  セ・リーグ3位の位置にいて、1位巨人とは15ゲーム差離されている。3位だが4位DeNAとは0.5ゲーム差なのでAクラスを競っているところで、今年は長年のBクラスから脱出したいところだ。与田監督は今季2年目で3年契約なのであと1年を残しているが、昨年からの成長を見せて来季へ向けての弾みもつけたいところだろう。昨年は5位で現在は3位なので、戦力の上積みはされてきているが、ホームに強くビジターに弱いという戦績で、どうやってビジターで勝ち星を増やしていくかが鍵になってきそうだ。

 

投手

先発防御率はリーグ3位と悪くない位置にいるが、ナゴヤドームが本拠地という利点を考えると、もう少し改善の余地はありそうだ。先発の柱として大野がいて、今期は15試合に登板して防御率2.18 完投はなんと8つという登板の半数以上を完投している。リーグダントツの完投数で、平均投球回やWHIPは巨人菅野をも凌いでいる。大野がこれほど安定して投げれているのは大きい。この大野以外だと、柳・松葉・岡野らが先発で多く投げている方だが、投球回数は大野の半分以下で安定感がやや劣る。ただ、他にも福谷・梅津・ロドリゲスなど登板数は少ないながらも安定して結果を残している先発もおり、先発人数は揃ってきた感があるだろう。大野が32歳と一番脂の乗った時期にきており、彼に続く若い先発が出てきているという悪くない状態で、先発はあと考えるとするなら、大野と同じようにローテに定着して安定した結果を残し続けられる投手が欲しいところだ。ナゴヤドームという利点を活かせば、もっと投手陣の改善を見込めると思うし、他のポジションとの兼ね合いを考えた上で補強できるならしたいところだろう。

リリーフ防御率はリーグ4位で、こちらもナゴヤドームを考えたらもう少し上を目指したいところだ。今季は抑えにR.マルティネスが定着して、とても安定している。セーブ数もリーグ2位で他球団抑えと比較しても好成績を残しており、R.マルティネスはまだ23歳という若さで、キューバとの交流が良好ならこの先も問題なく抑えを任せていけるだろう。中継ぎ陣では祖父江・福の2人が登板数トップで、2人でホールド数36と安定した継投ができる形を作れている。懸念があるとすれば彼ら以外のリリーフ陣で、岡田・ゴンサレスなどは防御率4点台とやや調子が悪く9月に登録抹消となった。谷本・又吉らはトータルだと防御率3点台前半だが、試合ごとに調子に波が出やすい。藤嶋は昨年結果を残して今季も成績は安定しているが、8月に1ヵ月近い登録抹消があるなど、1軍にしっかり定着している状態ではない。このように主力リリーフは安定しているものの、その周りを固めるリリーフ陣にやや不安がある状態で、好リリーフの補強ができればしていった方が良いだろう。ただ、若い投手も多いので調子を見極めながら考えていって良さそうだ。

 

野手

得点数はリーグワーストで、チーム打率はリーグ5位、本塁打数は5位と30本以上離れてリーグワースト、出塁率長打率OPSもワーストになっている。盗塁がリーグワーストタイで併殺数もリーグワーストなど、機動力を活かす攻撃もできていないので、打撃面はやや特徴が無いまま悪い状態になっている。

チーム内で好成績なのはサードの高橋周平で、10/3時点で打率.312 本塁打5 OPS.800の成績を残している。本塁打数がやや少ないが、2塁打の割合が多く長打率がそこまで低くないのが特徴的だ。まさにナゴヤドームに合った打撃ができていると言えるだろう。センターの大島も今季は34歳だが、まだまだ主力としてスタメンい定着している。打率.307 本塁打1 OPS.746 盗塁11でリードオフマンとして定着しているのはチームとしても強みだ。センターの守備は、年々守備範囲が狭くなってきてはいるが、安定感があって攻守の総合力は高い。チーム内で本塁打数が多いのはビシエドで10/3時点で15本だが、リーグだと11位になっていてOPSも.784と主軸としてはもう少し欲しいところだ。ただ、一塁の守備範囲が広く安定もしている。他にレギュラーだと阿部と京田の二遊間で、打撃面は打率.250を切ってOPS.600台と正直良くないが、守備面はかなり安定している。

以上がレギュラー陣で、内野は固まっているが、外野が今のところ大島1人しか定着していない。主に左翼を守るアルモンテや、捕手のA.マルティネスなどは打てる選手だが、今季は怪我で離脱することがあった。他に福田・平田・木下・井領などの選手がいるものの、OPS.600台とやや厳しい打撃成績になっている。捕手はともかく、外野の両翼がこのような打撃だと得点力不足になっても仕方ないと言える。大島の年齢も考えれば外野は全ポジションが補強ポイントと言って良く、また捕手もA.マルティネスに任せられるので無ければ、打撃面で改善が必要だ。二遊間が完全に守備型選手と化してるだけに、他が打てるようになるか、二遊間に打てる選手を入れるしか打線強化の方法が無いだろう。2軍では石川や根尾など次世代の若手内野手が順調に育ちつつあるので彼らがいずれレギュラーに定着することも期待したいが、現状で打力不足なところを改善できればしていった方が良い。ドラフトもそうしたチーム状況を踏まえて指名していくことになりそうだ。

 

指名傾向・優先度

中日は元々地元志向が強いが、2年連続高校生内野手の根尾・石川を競合の末引き当てており、地元の高校生を指名することがお祭り行事となりつつある。今年も地元で有望な高校生がいれば1位指名する可能性は非常に高いだろう。だが生え抜きでレギュラーに定着している選手を見ると、先発は大野・柳・福谷など大学生投手、リリーフも祖父江・福など社会人投手、野手は高橋周平が高卒だが、大島・京田・阿部などの大学生・社会人出身が多い。上位で期待値の高い高校生を指名するのは大事だが、育てきれない場合のリスクの高さはあり、あまり地元の高校生にシフトしすぎるのも考えものだろう。

 

入札1位指名予想

高橋 宏斗(中京大中京

今ドラフトNo.1評価の高校生投手、しかも地元愛知出身。中日のこれまで方針を考えれば、高橋に行かない理由が無い。プロでも通用する最速154kmの球威ある直球。長いイニングでも150km以上の球威を継続できるスタミナ・ポテンシャルなど、球威と体の強さに関しては12球団のスカウトが認めるところだ。変化球も多彩でキレがあり、制球も安定していて完成度の高さもある。中日は先発陣はそこまで悪くないが、高橋が将来のエース級になれる期待があるのなら、地元の高校生ということもあり指名はほぼ間違いないと言える。

 

その他1位指名候補

栗林 良吏(投手・トヨタ自動車

1位指名候補として文句無しの実力を備え、かつ地元重視の中日の指向に合う選手と考えると地元愛知出身でトヨタの栗林投手と考えた。中日先発は大野が大黒柱となっているが、この大野に続いてローテで安定して結果を残せる先発が欲しいところで栗林が入れば、大野と並ぶ左右のエースとして期待できる。栗林は大学時代から先発で長いイニングを投げているが、社会人でも完投するなど実績豊富な先発で、即戦力度合いで言えば早川をも凌ぐ可能性がありそうだ。また球威を考えれば抑えに定着することも期待でき、そうなればリリーフ強化にもつながる。近年高校生野手指名が続いてるだけに、今年は即戦力投手でバランスも取りたいところだ。

 

五十幡 亮汰(外野手・中央大)

野手の場合、中日のポジションで不安なのは外野になり、センター大島の後釜も欲しいところだ。そしてチーム盗塁数がリーグワーストになっている点も考えると、走れる選手が欲しい。ナゴヤドームという特性を考えても本塁打狙いよりは高打率で足の速い選手の方が、活かしやすい環境になっている。それらを考慮すると五十幡を指名する可能性も高いと考えた。五十幡は今ドラフト屈指の脚力の外野手でドラフト時の50m走タイムだけなら巨人の増田、ソフトバンクの周東にも勝る。(五十幡:5秒6、増田:5秒9、周東:5秒7) 脚力は打撃にも守備にも活かせるため、守備範囲が広く打球判断も良いことからセンター守備も万全だ。脚だけでなくバットコントロールにも優れ、今年秋季リーグ戦では打率.364で広角に打てる打撃を備えている。大島の後釜としては今ドラフトではNo.1候補と言えるし、単独指名を狙う可能性も十分あるだろう。

 

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