データで語るドラフト・育成論

成績・データからドラフト候補や若手選手の育成状況についてまとめているブログです。

【プロ野球2020】セリーグ順位予想と各球団プロスペクト

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2020年プロ野球シーズン開幕が迫ってきています。

今季は東京五輪の影響で3月20日(金)の開幕の予定でしたが、コロナウィルスが大流行していることもあって、開幕延期が決定しまだシーズンの日程が決まっていない状態です。シーズンが始まったとしても応援の制限や、クライマックスシリーズの中止などの話も出てきており、選手・球団関係者・そしてファンにとっても不安が大きなシーズンになりそうです。

ですが1ファンとしては無事に開幕して欲しいですし、選手の皆さんにも全力を出して、精一杯頑張って試合を盛り上げていってほしいと思います。

そういった思いも込めて、この時期恒例の順位予想をしてみました。

しかし、ただ順位予想しても競馬で言う6連単を当てるに等しく、記事としてそこまで面白みがないと思いますので、各球団の戦力分析やプロスペクトについても記載していきます。

では早速ですが、セリーグ6位から順に予想と戦力分析・プロスペクトを挙げていきます。

6位

東京ヤクルトスワローズ

【戦力分析】

昨季成績 59勝 82敗 2分(6位)

昨季はリーグ最下位に沈み、借金13で5位とも9ゲーム差を離され1球団大きく後れを取っている感は否めなかった。今季はその巻き返しをと期待したいところだが、現状ではまだ上位に食い込む戦力が備わっていない。

 

・投手陣

最下位に低迷した大きな要因が投手陣の崩壊だ。先発で主にローテを守っていたのは小川と石川だったが、先発で唯一勝ち越したのが石川で成績も防御率3点台後半となっている。小川は防御率4点台後半で5勝12敗という大きく負け越した成績だ。そして他の先発陣はなかなか安定せずローテに定着できていなかった。

補強ではドラフト1位に高校生の注目投手奥川を見事引き当て、2位~4位は全員大学生投手という投手立て直しを意識した指名となっていた。外国人はブキャナンが退団したが、先発候補でクックとイノーアを獲得し、先発強化の意図が明確に表れた補強と言えるだろう。彼ら次第では立て直しができる可能性は十分にあるが、それも希望的観測で1年目は1~2人が定着できれば及第点というぐらいに考えた方が良いだろう。

リリーフに関してはややベテランと外国人頼りな感はあるが、ある程度数が揃っており、こちらは先発ほどの不安は無い。ただし梅野・ハフ・マクガフらは昨季60試合以上登板しており、近藤や五十嵐は30代後半~40歳のベテランで今季も安定して活躍するか少し怖い部分もある。

 

・野手陣

昨年村上が高卒2年目ながら1軍でレギュラーを掴み、新人王を獲得する活躍を見せた。これに加えて元々の青木・山田・バレンティンなどの強打者揃いで打線が強みになっているが、昨年オフにバレンティンソフトバンクへ移籍することとなり、主力の1人が抜けたと言える。

これに対しての補強がやや弱く、ドラフトでは5・6位に高校生野手を指名したため今季の実質的な補強は無く、新外国人では内野手エスコバーを獲得したが、守備型でバレンティンとはタイプが異なる打者だ。

こういったことを踏まえると、野手陣は現有戦力の底上げが無いとなかなか昨年以上の打撃成績を残すことは難しい。ただ、村上をはじめ、太田、塩見、山崎晃、中山ら期待できる若手も多いため彼らが今季台頭してくる期待感はある。

 

・総評

ヤクルトは今はベテラン→若手への過渡期と言えるだろう。この時期はどうしても順位が下がりやすく、昨年もそれが反映された形と考える。この時期はファンとしては歯痒いが、むやみやたらに上位を狙うと戦力整備が遅れて数年単位でBクラスへ落ち込みかねず、焦ることが逆効果へ繋がってしまう。6位を予想した理由としては戦力不足な部分もあるが、今は戦力整備に力を注ぐことがチームにとって第一と考えたのも1つだ。ドラフトを見ても投手の立て直しに方針転換したことが伺えるし、以前のDeNAのような4~5年スパンで投手陣を整備していくつもりなのかもしれない。これらを踏まえて、今は雌伏の時として下位に終わっても前向きに捉えてほしい。

 

・期待のプロスペクト

中山 翔太(外野手)

昨年は1軍で100打席を経験し、打率.289 5本塁打の成績を残して打撃面でアピールを見せた。バレンティンが抜けたこともありレフトが空いている状態で、ここに中山が入って一気に穴を埋める可能性も期待できる。飛躍の年となるのに相応しいタイミングと言えるだろう。

 

5位

中日ドラゴンズ

【戦力分析】

昨季成績 68勝 73敗 2分(5位)

昨季はシーズン後半から戦力が整って一気に成績を上げてきたものの、最終的には5位に終わり、7年連続Bクラスと球団史上においても不名誉な記録が継続してしまった。ただし、戦力が整いつつあるのは確かで若手の成長も形となって表れてきている。今季こそAクラスへ戻るという期待感は高まっているだろう。

 

・投手陣

中日の現状を分析すると、投手は比較的安定しているようにも見えるが指標的にはリーグ最下位になっている。こうなっている理由を考えるとナゴヤドームという投高打低の球場の影響が強そうで、要は投手陣は見かけだと良く見えるが実態はかなり厳しいという状態になっていそうだ。その証拠にホームでは比較的安定してるものの、ビジターでは打ち込まれるという現象が起きている。

昨季は先発だと柳と大野の2人がローテを守っていて、防御率的には大野が2.58と良い内容だったがそこまで貯金を作れていない。この理由も大野のホームとビジターの防御率を見ると分かる。大野はホームだと防御率1.97で抑えているが、ビジターでは3.68と比較的打ち込まれてしまっている。なのでビジターで勝ち星を残せず貯金が作れていない。

他の先発のロメロ・山井・笠原・清水らはもっと顕著でビジターだと防御率4点台~5点台になっており、これではいくらホームで安定しててもビジターでは格好の餌食になってしまう。今のところビジターで安定しているのは柳と小笠原ぐらいだ。

こういった状況でオフはドラフトで即戦力候補の橋本と岡野を指名した。外国人ではリリーフでゴンザレスを獲得したが、昨季64試合に登板して防御率1点台だったロドリゲスが退団したため不安はある。リリーフ陣は福、藤嶋、R.マルティネスなどが昨年は活躍して今季も期待したいところだが、抑えが定着しなかったこともあり、今季も課題となりそうだ。これらの課題を解決するには、現有戦力からの台頭が不可欠で1人でも多く1軍で通用する投手をシーズン中に輩出していきたい。

 

・野手陣

投手陣と比較すると野手陣は非常に良い状態になっている。野手のデータを見ると投手とは逆で指標ではリーグトップクラスの強さだ。こちらは本拠地がナゴドという中でよく頑張っていると言える。ビシエド・大島・高橋・阿部はセリーグの打率10傑に入っており、ナゴドを本拠地としながらこの打率は非常に良い。OPSだと長打率が入るためやや落ちてしまうが、現状これ以上の打撃を求めるのはなかなか難しいと言えるだろう。また守備面でも京田・阿部・高橋ら内野陣はリーグトップクラスの指標で内野陣は鉄壁ともいえる状態だ。

このように攻守両面で隙が無くなってきているが、唯一の弱点が捕手だろう。ここは昨年は固定できておらず、全体的に打撃もあまり良くなかった。ドラフトで郡司を指名してキャンプから存在感を見せているため、1軍捕手として定着が期待されている。他にも外国人で外野手のシエラを獲得した。育成契約だが打撃の良さをキャンプからアピールしていて、支配下への期待が高まっている。

こういった点から、野手陣に関しては比較的戦力は整っているため、あとは各自が調子を急に落としたりすることが無いよう管理していくことが大事だろう。

 

・総評

Aクラス進出への課題となってくるのはやはり投手陣だと考えられる。見かけよりも実情は厳しく、特にビジター戦に関しては多くの投手が打ち込まれており、この現状を直視しないと浮上も難しいだろう。ドラフトで即戦力候補を獲得したとはいえ、ロメロが怪我で長期離脱するという話も出てきている。昨年終盤の追い上げを見ると、今年こそAクラスへの復帰をと期待している人は多そうだが、厳しく言うと、まだ狙えるほどの材料は揃いきっていない。

 

・期待のプロスペクト

山本 拓実

昨年はまだ高卒2年目だったがシーズン後半から1軍先発に定着し、非常に安定した投球ができていた。今季は3年目で昨年の経験を活かしてローテに定着することが期待されている。中日の先発陣が不安定なこともあり、山本が定着すればこれ以上ない戦力アップになるだろう。是非、今年を飛躍の年として欲しい。

 

4位

阪神タイガース

【戦力分析】

昨季成績 69勝 68敗 4分(3位)

昨季はシーズン終盤までBクラスだったが、最後の猛追で3位に滑り込むことに成功。今季はAクラスにしっかり定着し優勝争いにも食い込みたいところだが、ドラフトでは素材型重視で外国人も多数入れ替え、どう転ぶか現時点で判断が難しい。

 

・投手陣

 先発陣は西と青柳が昨年ローテをしっかり守り、高橋遥やガルシアも昨年は100イニング以上を任され、比較的安定している。メッセンジャーが昨年オフに退団したが、代わりに新外国人のガンケルを先発要員として獲得して、戦力的な目減りもほぼ無い。あとは現有戦力の底上げで、望月や才木などに期待が寄せられているだろう。

 逆にリリーフは今季はやや厳しくなりそうだ。昨年の阪神リリーフ陣は他球団と比較しても群を抜いて安定していた。その理由としてはジョンソン・ドリス・島本・守屋・藤川らの活躍によるものだったが、今季も同じように安定感を保つのは難しいかもしれない。

ジョンソン・ドリスがオフに退団してしまいリリーフの強力な2枚が抜けてしまった。そして島本が昨年10月に左肘の手術を受けている。現時点でブルペンで投げれる状態にはなっているが、まだ本調子とはいかず開幕からのフル回転は難しいだろう。守屋に関してはオフに家庭内の問題が表沙汰になってしまって、これがどう影響するか。藤川も39歳という年齢を考えるとフル回転というのはそろそろ難しくなってくるだろう。

こういった事情を考えると、昨年通りの安定感というのは非常に難しいことが分かる。新外国人でスアレスを獲得してリリーフとして考えていそうだが、外国人枠の関係から1軍に入ってくるかは難しく、その場合は既存戦力の底上げ頼みしかない。岩崎・浜地・小野辺りの若手が台頭してこなければ、戦力後退は避けられないだろう。

 

・野手陣

 昨年はルーキー近本が活躍して新人特別賞を受賞したが、打線全体で見るとベテランの糸井・福留の衰えや守備不安な二遊間など、課題がまだまだ多い。特に本塁打を打てる打者が少なく、昨年は大山の14本がチーム内最多だった。甲子園を本拠地にしているため、ある程度は許容できるがそれでもシーズン20本ぐらいは打てる選手が打線に欲しいところだろう。

その役目を担えそうな選手として期待できそうなのが、新外国人のサンズとボーアで、サンズはオープン戦で本塁打も打っており期待が高まっている。これに加えてマルテも残留しており、打線強化に1軍外国人野手3人体制もありそうだ。

このようにオフは野手の補強にも力を入れていたのが伺える。あとはもう1つの課題の守備面がどこまで改善できるかだろう。特に二遊間に関しては指標的にも厳しい数値になっている。ドラフトでは大学生以上の野手を支配下で指名していないため、糸原・木浪・北條らの成長頼みだ。

 

・総評

外国人が8人体制になり1軍事情に合わせて上げ下げしやすくなったが、蓋を開けてみないと分からない部分もあるため、なかなか予想がしにくいところだ。ただ現有戦力を見るとまだベテランが第一線で張ってるところが多く、この辺りが衰えてきたときに代わりに台頭してこれそうな選手が現状だとやや少ないように見える。そういった点を含めて4位と予想した。ただ、昨年は2~4位までが1ゲーム差の僅差だったため、上手くハマれば上位進出も可能だろう。

 

・期待のプロスペクト

望月 惇志(投手)

1年目に2軍で結果を残した後、なかなか1軍に定着できない年が続いていたが、5年目を迎える今季は1軍定着を期待したい。今季のチーム事情を考えるとリリーフ起用もありそうだが、元々直球の質が良い投手なので却って合っているかもしれない。高齢化が進むリリーフ陣に新しい風を吹き込むような活躍を期待したい。

 

 

3位

広島東洋カープ

【戦力分析】

昨季成績 70勝 70敗 3分(4位)

昨季は丸が巨人にFA移籍があり、レギュラーも田中広がシーズン通して結果を残せず、バティスタがドーピング規約に引っかかるなど、主力の離脱や不調もあって3連覇からBクラスへ転落した。しかし高卒ルーキー小園が1年目から1軍で存在感を見せるなど明るい材料もあり、ドラフトでは森下を単独指名に成功しており、これらが果たしてAクラス復帰の材料となるか。

 

・投手陣

 昨季の広島先発陣はジョンソン・大瀬良が規定投球回到達、床田・九里が1軍で100イニング以上投げており、野村・アドゥワも90イニング以上投げていてこの6人がローテの核として定着していた。これは他球団と比較しても非常に安定している先発陣と言えるだろう。だが一転、彼ら以外の先発はどうだったかというと、山口・岡田・薮田・モンティージャなどが先発登板する機会があったが、皆かなり厳しい結果だった。

先発6人が揃っているとはいえ、それ以降の先発候補がなかなか育ってないという現状があり、見た目に反して層が薄いという事実は否めないだろう。この現状の投手陣を厚くすべく、ドラフトで大学生No.1投手の森下を1本釣りできたのは大きかった。外国人に関しては先発の補強は無かったが、森下がローテに入ってくるならばそれだけで文句無しだ。

昨季のリリーフは守護神が安定せずそれが成績にも大きく響いてしまった。抑えを任されていた中崎がまさかの防御率4点台で2軍落ちも経験した。代わりに任されたフランスアも中継ぎでは安定していたが、抑えではやや不安定で信頼を勝ち取るのが難しかった。このためオフはリリーフ陣の補強が不可欠と言えたが、そこへ外国人のD.J.ジョンソンとスコットを獲得してきた。フランスアも含めて外国人リリーフが3人という手厚い体制になっており、これで一気に守護神問題が解決できると、盤石な体制になってくるだろう。

 

・野手陣

 昨年オフに広島は曾澤がFA権を取得し、菊池がポスティングでメジャー挑戦を表明するなど戦力の流出が心配されたが、結果として2人とも残留して大きな戦力ダウンを避けることができた。だがバティスタがドーピング規約違反で3月2日に退団が発表され、こちらの穴をどう埋めるかは考えていく必要があるだろう。

補強面だとドラフト2位で大学生外野手の宇草を獲得しており、こちらは1年目から1軍での活躍が期待される。外国人では外野手のピレラを獲得していて、キャンプ中にサードも練習させるなどチーム事情に合わせて起用していく公算が高そうだ。だが外国人起用は投手優先の投手3:野手1体制になりそうで、メヒアもいる中でピレラは結果を残せなければ1軍へ上がってくるのも難しいだろう。

他には現有戦力の台頭に期待したいところで、小園がキャンプ中にサードも練習していて、今季も小園を1軍で起用する形になりそうだが、他の若手内野手にも出てきてもらわないと困るだろう。外野にしても昨年は西川がセンターとレフトを守っていたが、その西川と一緒に起用されていたのは松山や長野といったベテラン勢で若手の台頭が弱い。そろそろ若手が出てこないと戦力低下は避けられないだろう。

 

・総評

他球団と比べると大きな戦力ダウンは少ないが、決して戦力的に揃っているという状態でもない。投打ともに昨年からの課題がまだ残っているし、再度優勝争いするにはもう少し選手が出てこないと厳しいだろう。逆にレギュラーを掴めるような選手が出てくれば、他球団を出し抜いてまた優勝を狙うことも可能な状態と言える。

 

・期待のプロスペクト

森下 暢仁

大卒1位指名のルーキーだが、現時点で最も新人王に近い投手であることは間違いなく、広島には最高の即戦力投手が入ってきたと言えるだろう。1年目からの活躍が大いに期待できる投手で、開幕からシーズン通してローテで投げ切ることを期待したい。

 

 

2位

読売ジャイアンツ

【戦力分析】

昨季成績 77勝 64敗 2分(1位)

昨年は原監督が戻り、FAで獲得した丸の活躍などもあって4年ぶりに1位へ戻ってきた。名将原監督の下、今季も優勝する可能性は十分にあり得るだろう。ただ、懸念材料としては山口のメジャー流出と、オフのFA補強が無かったことだ。外国人を除くと戦力補強どころか実質的には流出の方が多いのは、過去の巨人のオフを見てもなかなか無いことだ。こうした状態で今年も連覇ができるかどうか。

 

・投手陣

 昨年の先発はあまり良くなかったと言えるだろう。ずっとエースを務めてきた菅野がまさかの不調で2軍落ちがシーズン中に4度もあった。成績も2桁勝利(11勝)こそ挙げたものの防御率3.89で規定投球回に載らず、エースとしては厳しい内容と言わざるを得ないシーズンだった。この菅野に代わってエース格の活躍をしたのが山口俊で、昨年はシーズン通してローテを守り15勝を挙げ170イニングを投げ切った。この山口以外でローテを守り通した先発がいないので、孤軍奮闘していたといっても良い働きぶりだっただろう。しかし、その山口が今年はいない。

オフの補強としては昨年韓国で17勝を挙げたサンチェスを獲得する大型補強を行い、この投手の活躍がカギになってくるだろう。他に先発候補としてはメルセデス、桜井、高橋優、今村、田口、畠などがいるが、メルセデスと畠が怪我で離脱しており、候補は多いものの何人が安定して投げれるかは不安な状態だ。サンチェスが厳しいと昨年よりも先発のやりくりに苦労する可能性があるだろう。

リリーフは昨年は抑えこそ固定できなかったが、比較的安定しているリリーフ陣で特に中川晧・高木京・沢村・大竹・戸根・デラロサらが安定していた。他にもリリーフ候補はいるし外国人のビエイラも獲得しており、抑えさえ定着すれば盤石になってくるだろう。

 

・野手陣

 坂本・丸・岡本・亀井・ゲレーロら好打者・強打者が揃っていて、力のある打線になっている。唯一、昨年オフに阿部が引退したことで少なからず戦力に影響は出ているが、スタメンへの影響はそこまで無い。

代わりに昨年怪我で1軍に出れなかった吉川が復帰してくるので、セカンドは強化される。そして外野も外国人のパーラを獲得してきて両翼どちらかを任せる形になりそうだ。このように見ると打線は昨年よりも強化されるだろう。

現有戦力を見ると、亀井がもう38歳を迎えるため流石に衰えは見えてきそうで、亀井の後継者となる選手が出てきて欲しいところだ。ここには昨年高卒ルーキーながら2軍で大活躍して結果を残した山下航が、今季の1軍台頭を期待されている。ただ守備面を考えると他の選手の台頭も必要だ。センターの丸も30歳を超えており、そろそろ守備に衰えが見えてきてもおかしくない。そうなれば両翼へ移すことも考える必要があり、センターを守れる選手が必要になる。今季の成績に直結するほどの不安ではないが、そういったタイプが少ないことは考慮が必要だ。

 

・総評

先発陣に不安があるものの、リリーフや打線は他球団と比べても優れている点が多く、総合力で見れば今季も優勝可能な戦力となっている。ただ新外国人が思ったほど活躍しなかったり、先発の調子があまりに悪くなってしまうとそこから崩れる可能性はあるだろう。そうした際に穴埋めできる若手の台頭が欲しいところだが、その点がやや薄く不安になっている。優勝できるとしても決して楽にはいかないだろう。

 

・期待のプロスペクト

山下 航汰

昨年、高卒ルーキーながら2軍では大活躍し首位打者となった。これはイチローにも匹敵するほどの結果で、大打者となる予感を感じさせる逸材だ。昨年ヤクルトの村上が高卒2年目ながら、1軍で規定打席到達と本塁打36本という活躍をしており、山下航もそれに倣って活躍する可能性は大いにあるだろう。今季だけではなく、その先も見ていきどれほどの活躍ができるか楽しみな選手だ。

 

1位

横浜DeNAベイスターズ

【戦力分析】

昨季成績 71勝 69敗 3分(2位)

昨年は今永の台頭やソトの本塁打王、三嶋・エスコバーのフル回転リリーフ、山﨑康のセーブ王など個々の活躍が光り球団としては22年ぶりの2位となった。オフに筒香がメジャーへ移籍することになったが、チームとしてはここ数年安定して戦力を整えてきており、優勝の可能性も徐々に高くなってきている。ドラフトでは1位で森を指名し、これは筒香以来の10年ぶりの高校生内野手指名で、数年後を考えたドラフトも意識できるようになってきた。

 

・投手陣

昨年は今永が完全復活し、170回 防御率2.91 13勝というまさにエースと言える結果を残した。この今永の活躍はチームとして非常に大きかっただろう。この今永に続いてルーキーの上茶谷も134回を投げ、やや不安定なところもあったが1年目としては結果を残せたと言える。この2人に続く投手が昨シーズンは弱かったが、濵口・石田・井納・平良・大貫ら1軍で投げれる先発の頭数はおり、しかもほぼ全員20代中盤でまだまだ上積みを期待できる投手が多い。さらに若手で京山・櫻井・阪口・中川虎ら次世代として期待できる投手もいる。オフはドラフトで坂本、外国人にピープルズを獲得し、彼らも今季の1軍戦力となる可能性があり、数も厚みも揃いつつあるだろう。

逆にリリーフ陣は少数の投手が奮闘しているが将来的に見るとやや厳しい状態だ。山﨑康・エスコバー・三嶋・国吉らがフル回転で投げ安定した結果を残していたが、エスコバーと三嶋には70試合以上登板させるなどかなり負担を強いていた起用だった。他には昨年便利屋ポジションだった石田や、あまり調子が良くなかったパットン、敗戦処理で奮闘した藤岡と武藤がいる。こう見ると数はそれなりにいそうだが、全体的に年齢が20代後半~30代になっており、あまり長期的な視野が望めない。若い投手では砂田・笠井・斎藤らがいてドラフトで伊勢も獲得したので、彼らが1軍戦力化してこないと徐々に戦力ダウンしていく可能性があるだろう。

 

・野手陣

本塁打王のソトを筆頭にロペス・宮崎ら主力に長距離砲打者を有しているのは強みだ。筒香がメジャーへ移籍したものの代わりに外国人のオースティンを獲得して、今季は開幕から外国人野手3人体制となる可能性が濃厚になっている。ここに新キャプテンに指名された打撃の良い佐野、昨年1番センターで定着した神里、攻守に安定している伊藤光、守備の良いショートの大和といった布陣が作れていて、スタメンの顔ぶれが揃っているのは強みと言えるだろう。

昨年の打線の課題としてはチーム打率・出塁率が低く本塁打頼みの単発打線になっていたことだが、今季は宮崎の状態が悪くなければ昨年よりも持ち直してきそうだ。他にも佐野は昨年200打席少しだったが3割近い打率を残していて、オースティンもオープン戦を見る限りだと、そこまで三振ばかりではなく選球眼もある。

これに加えて昨年調子を落としていた梶谷や桑原が今年は調子を戻してくる期待があり、柴田・伊藤裕・乙坂などスタメンを狙う選手も多い。捕手も嶺井・戸柱が控えていて、いざとなれば高城も上がってこれるので厚みは増した。まだ計算できない部分は多いが期待値の高い選手も多く、また20代の若い選手が多いので、彼らの活躍次第で打撃も守備も強化される余地がある。

 

・総評

先発はまだ安定感のある投手が少ないが、エース今永を筆頭に若手が揃ってきている。リリーフもやや疲労蓄積が心配だが、抑えと勝ち継投が実績のある投手たちなのは心強い。打線も筒香移籍の影響はあるだろうが、破壊力があり若手の台頭も期待できる。このように、どのポジションも盤石とは言えないまでも、悪くない形にはなってきていて、逆に言えば大きな穴といえるところが無いのが強みだ。今季は他球団の主力の退団が多く、相対的にDeNAの戦力が上がってきており優勝は射程圏内と言っても良さそうだ。

ただ、期待できる若手が多いが、まだ安定している選手が多いわけではないので楽観視はできないし、若手が伸びてこなければ逆に衰退の道を辿る可能性も大いにある。そういう期待値込みでの戦力になっている。

 

・期待のプロスペクト

 伊藤 裕季也

昨年、1軍に昇格した際は57打席と少ない打席数ながら、打率.288 4本塁打という結果を残して打撃面を大きくアピールすることができた。今季はこの打撃力を活かして1軍戦力として定着する可能性は大いにあるだろう。守備面でまだまだ粗さがあり、セカンドとサードのどちらで起用するかもまだ決まっていないが、宮崎のように守備を鍛えてレギュラーポジションを掴むことができれば、チームの打撃力が飛躍的に伸びてくるだろう。ドラフト2位ということも考えて、是非主力となってもらいたい。

 

 まとめ

以上が順位予想と各球団の戦力分析、そして期待のプロスペクトとなります。

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順位はこのように予想してみましたが、何はともあれ、まずは今季無事にシーズンを開幕して、無事にシーズンを終えることを第一に願っています。

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