データで語るドラフト・育成論

成績・データからドラフト候補や若手選手の育成状況についてまとめているブログです。高卒ルーキー・新人王候補・独立リーグの成績は定期更新。

【ドラフト2019】武岡龍世(遊撃手・八戸学院光星)を甲子園で見てきた評価

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8/12(月)と13(火)に甲子園で生で観戦してきた。

そこで今ドラフト候補として注目されている武岡 龍世(遊撃手・八戸学院光星)を見る機会があったので、そこで見た感想や評価について述べたいと思う。

【視察スカウト】

甲子園のようなトーナメント戦の場合、通常は2試合目以降はよほど注目してない限りスカウトは視察しないが、今回は対戦相手の智弁学園が甲子園出場校の中で1番最後の試合だったので、スカウトも沢山集まっていた。そのため武岡にとっては2試合目もスカウトに見られることができ幸運だったと言えるだろう。おそらくこの試合後に各球団スカウト会議を行っていたため、12球団全てのスカウトが集まっていたのではないだろうか。バックネット裏ではDeNA阪神のスカウトの姿を見ることができた。DeNAは吉田スカウト部長・進藤編成部長始め全てのスカウトの姿を確認できた。

 

【シートノック時】

シートノック開始の放送が流れると、八戸学院光星の中で真っ先に飛び出して守備位置についたのが武岡だった。声出しも大きく、動きも積極的で、スカウトが見ていることを分かっていて故か分からないが、これは良い印象だった。身長178cm 体重77kgだが、身体の大きさ以上に大きく見えて身のこなしはシートノック時から目立っていた。

シートノックで感じたのは打球を回り込んで正面で捕る意識がやや強いように見えた。ただその正面の打球をノックでも1度こぼしていて、試合中も手につかなかった時があったので、苦手そうな印象がずっと拭えなかった。投手の投球時、武岡の構えは腰を落としながらも右半身を前に出す特徴的なもので、やはり正面の打球を捕り辛いためこのような構えにしたのではないだろうか。この辺りの守備に関してはプロで捕り方の矯正が入るかもしれない。
打球反応や守備範囲自体は悪くない。肩もまずまずでショートとしての基本的な身体能力は備えているだろう。

 

【試合中 打席】

打席でのフォームは構えが大きく、バットをユラユラ揺らしながらタイミングを取って打球を仕留めにいくような形で、スラッガーらしい打撃フォームと言えるだろう。この試合で1番注目だったのが第2打席のセンターバックスクリーン右へのホームランを打った打席で、投手は直球を内角低めの厳しいところへ攻めきったが、それをしっかり捉えていて、この打席だけで武岡の評価は1段上がったのは確実と言える。逆にこの試合では高めの球への対応がやや厳しかった。第1・第5・第6打席はいずれも高めの球を無理に振りに行って打ちとられていたので、この辺りの見極めが課題になってくるだろう。スイング自体は鋭く、安打性の打球のスピードもプロを目指すのに文句は無い。第4打席のショート強襲のライナーも、逆方向への鋭い打球でバットコントロールの良さが分かる打席だった。終盤のチャンスの場面で打てなかったのは勝負強さという点で評価が下がる可能性もあるが、三振は1つも無かったし積極性のある打撃が常にできていたのでそこまで悪い印象は無い。

 

【試合中 守備】

ショートへ打球が飛んだのは試合中3度あった。1度目は正面のゴロでこれもシートノック時の時にこぼしたのと同じような感じになってしまい、手につかなかった。2度目は強いゴロで武岡の前でイレギュラーバウンドして、頭上を越えていってしまった。これらの守備があってか、3度目のショートゴロは平凡なものだったがとても慎重に捕りに行って処理した。積極性という意味だとやや不満が残ってしまった内容と言えるだろう。今回は機会が少なく良い部分があまり見られなかったが、試合中の守備の動きは悪くなく、内野陣の中でも1番広範囲に動けていた。地肩の強さも分かる場面があった。

 

【総評】

今ドラフトではこの武岡の他に、森(桐蔭学園)・紅林(駿河総合)・韮澤(花咲徳栄)らもドラフト候補として注目されているが、スカウトによってはこの武岡を1番しっかり見ている球団もあって、高校生遊撃手の中でも高い評価を得ていると言えるだろう。その理由を今回見た中で挙げるとすると、持ち前の身体能力の高さや積極性といった部分だと思われる。ホームランを打てるパワーや逆方向への強い打球は高校生ショートではなかなか得難いものだし、守備も反応の良さ・守備範囲の広さ・地肩の強さを備えていて、プロでもショートとしてやっていけると思わせるものを持っている。技術的にはまだ粗い部分があるが、そこはプロで鍛えていくことで伸びしろとして見ることもできるだろう。まだ甲子園の試合も残っていて、U-18の日本代表にも選ばれる可能性もあり、まだ評価を高めていく余地があるため、その機会を活かしていって欲しい。

プロ志望届を出した場合、現時点ではドラフト2~3位といったところだろうと予想する。

 

その他ドラフト候補について書いた過去記事

http://www.hamanontan-baseball.com/entry/2019-draftlist

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