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【横浜DeNA】2019年に期待する成績(内野手編)

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前回記事に引き続き、DeNAの選手達に期待する成績を記載していきます。

今回は内野手になります。

内野手

#00 宮本 秀明

今年は本格的に外野コンバートとなるか。打撃センスの良さを活かして1軍へ

2018年成績(2軍)

54試合 151打席 打率.290 3本塁打 OPS.718

ドラフト7位指名で内野手として入団したが、1年目は2軍で内野のポジションを複数守った後、外野にまわされる形となった。内野守備に課題があり、外野の方が適性があると考えられた可能性があり、2019年は本格的に外野での起用となりそうだ。打撃成績は2軍でもまずまずの結果を残しており、特に3割近い打率なのはバットコントロールの良さが期待できるだろう。高卒社会人入団のためまだ22歳で今年から大卒1年目と同じになるが、2年目も順調に成績を上げれば1軍に上がれる可能性はある。ただ、1軍の外野はレギュラー獲りが難しいポジションで、よほどの成績を残さないと定着できないため、より高い目標を持って結果を残してほしい。

 

2019年 期待する成績(1軍)

70試合 130打席 打率.300 3本塁打 OPS.750

2019年に期待する役割としては現1軍外野陣の後継者になれると期待できるくらいの成績を残すことだ。1軍昇格後、代打で結果を残しつつ、外野レギュラーの誰かが不調や怪我でスタメンから外れる時に宮本の名前が1番手で挙がってくるぐらいの結果を残して欲しい。そろそろ筒香や梶谷の後継者が求められるので、既存戦力からの台頭は必要になってくる。宮本がその役割を掴めば、来年以降に本格的に1軍レギュラーを狙えるようになるだろう。

 

#0 中井 大介

巨人を戦力外となった中井。打撃とユーティリティを武器に1軍バックアップを

2018年成績(巨人)

70試合 97打席 打率.186 1本塁打 OPS.534

2018年オフに巨人を戦力外となった中井だが、DeNAが打撃の良い内野のユーティリティが欲しかった事情があり、それに見合った形で獲得となった。戦力外となったため今季成績はあまり結果を残せていないが、それでも一・二・三・外のポジションを守り内野のユーティリティとして起用されていて、打撃面も改善できれば現DeNA内野陣の層を厚くできる選手だろう。年齢的にもまだ29歳で、まだまだ活躍できる力はあるはずだ。

 

2019年 期待する成績(2軍)

80試合 160打席 打率.280 5本塁打 OPS.750

セカンドがソトの場合や、ロペスを交代させる場合などに代打で入り、そこから守備固めとして起用する形が中井を活かせそうだ。打撃成績が良ければセカンドのスタメンもあり得るだろう。打撃でソト・ロペス・宮崎以外の現内野陣よりも良い成績を残せると、内野の打撃力アップに大きく貢献できる。2018年の二遊間はOPS.700も超えた選手がいないため、その打撃の穴を埋める活躍を切に期待する。

 

#2 J.ロペス

歴代でも最強クラスの助っ人内野手。年齢の衰えが心配だがまだまだ活躍を期待

2018年成績

110試合 459打席 打率.288 26本塁打 OPS.831

DeNAに移籍してきてから4年連続規定打席到達、本塁打25本以上、OPS.800以上の成績を残している実績抜群の最強助っ人だ。内容的には文句のつけようが無いが、現在35歳という年齢や、昨年の足の故障が度々発生したことなどを考えると、身体の衰えがそろそろ出てくる頃だろう。ロペスの打撃力はチームに欠かせないため、2019年は怪我に注意し、慎重な起用が必要になってきそうだ。

 

2019年 期待する成績

140試合 560打席 打率.300 30本塁打 OPS.900

大きな怪我や離脱さえなければOPS.800以上は打てる選手で、チームで最も信頼が置ける選手と言っても過言では無い。ただその怪我には慎重になる必要があり、2019年からはリード時の試合終盤の8・9回は守備固めを出してロペスを休ませる必要が出てくるだろう。守備面は2018年は無失策でGG賞を獲得し問題無いようにも見えるが、守備範囲自体がやや狭まってるように見え、狭い範囲で安定した守備を心がけるようになってきていると感じた。ロペスの長所は打撃なので、守備の衰えに対しては守備固めを出す形を取って良いだろう。そうして少しでも長く1軍で活躍していてもらいたい。

 

#4 伊藤 裕季也

ドラフト指名選手屈指の強打のセカンド。1年目から1軍でレギュラー争いを

2018年成績

無し

2018年ドラフトでDeNAが2位指名した内野手がこの伊藤。大学では広角に打てる打撃と長打力を活かし4年秋には東都のベストナイン(二塁)とMVPを受賞する活躍で、ドラフト指名選手の中でも屈指の強打者と言える。DeNAの指名意図としては固定できないセカンドを強化するためというのが明白で、強打のセカンドとして1軍のレギュラーを獲って欲しい選手だ。1年目から1軍での活躍が期待される。

 

2019年 期待する成績

120試合 480打席 打率.280 10本塁打 OPS.750

ルーキーに期待する成績としてはやや過剰と見られるかもしれないが、打撃を見込んでの2位指名なので、1年目からセカンドのレギュラー奪取ができるぐらいの成績を残してほしい。パンチ力のある打撃を武器に2桁本塁打に到達し、現二遊間選手との打撃の差を見せて欲しいところだ。これだけ打てれば多少守備が悪くても二塁手で問題無く起用できるし、ソトをライトで起用する選択肢もできるだろう。2019年のDeNAの野手の中でも1番注目される選手になってもらいたい。

 

#5 倉本 寿彦

昨年は二遊に定着できず成績も落とした。今年はレギュラー返り咲きの活躍を

2018年成績

85試合 235打席 打率.232 1本塁打 OPS.527

2018年は大和の加入でショートからセカンドを守ることになったが、なかなか攻守で貢献できなかった年と言えるだろう。リーグ屈指のショート守備の大和の加入で、守備力で大きな差をつけられてしまい、打撃面でもOPS.500台というのはスタメンで起用するには厳しい成績と言える。2019年はドラフト指名で伊藤が入り、中井も戦力外から補強したことで、二遊間の競争が激化することは間違いない。その中で倉本がレギュラーに返り咲くには相当の結果を残さないと難しくなってくるだろう。2018年にセカンドを守れたことはむしろ良い経験と考え、内野全般どこでも守り打撃も安定した選手になることを目指してほしい。

 

2019年 期待する成績

140試合 500打席 打率.320 5本塁打 OPS.750

倉本はもともと長打を打てるタイプではなく、コンスタントに打率を残す打撃が売りの選手でまたその打撃を取り戻してもらいたい。2016年には打率.300近くまで成績を残して一時期は最多安打争いまでしていたこともあり、2019年はそれを上回るキャリアハイの成績を残すぐらいの活躍を期待する。3割以上打てることで打撃面での信頼を得て、2番打者なり6番打者を任せられるようになるだろう。守備面では大和や柴田のような上手さを得ることは難しいと思うが、内野全般を守れることで打撃を活かしてどのポジションでも任せることは可能になるし、倉本サード、宮崎ファーストでロペスを休ませることも可能になってくる。厳しい立場になってきたが、持ち味を活かしてチームに貢献できるよう活躍してもらいたい。

 

#7 石川 雄洋

勝負どころでチームの力になるいぶし銀。ミスターベイスターズとして若手の手本に

2018年成績

41試合 91打席 打率.230 0本塁打 OPS.565

2018年は開幕1軍からも漏れ、1軍に昇格してきたのは前半戦終了間際の7月からだった。だが持ち前の粘りのある打撃と小技と走塁センスで1軍で活躍し、その後ずっと1軍に帯同。年齢的に衰えが見えてくる歳だが、打撃力不足の内野陣の中ではまだまだ石川の存在は必要と思わせる年だった。1軍レギュラーを奪取することは難しくなったが、それでも二遊間守れて小技ができる石川は他の選手にできない仕事ができる選手で、2019年もそういった技術を発揮して若手の手本として活躍して欲しい。

 

2019年 期待する成績

80試合 200打席 打率.280 3本塁打 OPS.700

スタメン出場での活躍も期待するが、それは他の若手が本来やらなければならないところで、石川には勝負所での代打・代走を期待したい。犠打を1発で決める上手さや、セカンドベースからヒット1本で確実にホームへ帰ってくる走塁センスは、今もなおベイスターズの選手の中でトップクラスの上手さだろう。1点が欲しい場面に、石川を起用すれば点が獲れると思えるような活躍を続けてもらいたい。まだまだ活躍を続け、現役を1年でも長く続けられることを期待している。

 

#9 大和

攻守両面でチームに大きく貢献できた移籍1年目。来季もショートを死守する活躍を

2018年成績

113試合 435打席 打率.244 2本塁打 OPS.628

FAで阪神からDeNAに移籍してきて1年目を終えたが、二遊間の選手の中でも攻守共に最も良い成績を残し、大和個人としても2014年以来の400打席超えで出場機会に恵まれた起用となり、FAでの獲得が両者にとって好影響となる良い結果となった。現状二遊間で最も信頼が置ける選手となっており、2019年もショートをメインで起用することは間違いないだろう。まだ31歳なので衰えを見せず、2018年以上の結果を求めたい。

 

2019年 期待する成績

120試合 480打席 打率.280 3本塁打 OPS.700

2018年以上の成績で規定打席に到達することを期待している。オフの補強でもショートに関しては主だったものは無かったので、球団としても大和への期待は大きいだろう。ハマスタが本拠地という特性を考えれば、2019年にキャリアハイの打撃成績を残すことも可能だろう。大和が1番打者に定着することで打線の繋がりが良くなって得点パターンが増えるので、打撃でも結果を残してスタメンに定着して欲しい。

 

#23 松尾 大河

順調な成長を見せ2年目を終えた高卒ショート。3年目はいよいよ1軍昇格を

2018年成績(2軍)

95試合 359打席 打率.237 1本塁打 OPS.601

2018年に高卒2年目の松尾は2軍野手の中でも最多の打席数を与えられ、打撃成績は1年目からの向上を見せた。(OPS.528→.601) まだ1軍に上がれる結果を残せてはいないが、成績の伸びやU-23の日本代表での活躍などを見ると、今後期待できる選手になってきたと言えるだろう。2軍では主にショートを守り、大和や倉本の後継者として育成している。3年目は2軍で更に成績を伸ばしていくことと、1軍昇格が目標になってくるだろう。まだ1軍で結果を残せるほどにはなっていないが、1軍を経験することで足りないものが見えてくるし、2軍での取り組み方も大きく変わってくるはずだ。首脳陣から1軍で使いたいと思ってもらえるよう、春季キャンプからアピールしていって欲しい。

 

2019年 期待する成績(2軍)

100試合 400打席 打率.280 5本塁打 OPS.750

2019年は2軍でも1番打者で積極的に起用されるようになって、リードオフマンとしての技術を磨いていって欲しい。打撃成績もOPS.700を超えて本格的に1軍戦力として考えられるほどの結果を期待したい。大和の後継者として考えられるようになるためにも、攻守両面で更なる成長を期待する。同級生の京山や細川が先に1軍で結果を残しているので、松尾自身も悔しい思いは持っていると思うが、今年は1軍昇格してその思いを結果にぶつけて欲しい。

 

#31 柴田 竜拓

大和加入でレギュラー定着ならず。出塁率は向上してきたが更なる結果を求めたい

2018年成績

113試合 265打席 打率.219 3本塁打 OPS.610

好守が売りで2017年から二遊間で起用されてきたが、2018年は大和の加入で主にセカンドを倉本と併用で起用される形となった。出塁率が向上し、打撃・守備ともに倉本よりも成績は良かったが、他球団のセカンドと比べると圧倒的に打力不足になっていて更なる打撃向上が求められる。特に2019年はドラフトで伊藤・知野を獲得し、戦力外の中井も獲得したことで二遊間の競争が激化することは間違いない。この中で柴田は持ち味の守備だけでなく打撃でもしっかりと結果を残していかないと、レギュラー獲得は難しいだろう。逆に打撃が改善してOPS.700台に載るようになってくれば守備の上手さもある分、レギュラー獲りも文句無しになってくる。2019年は二遊間がウィークポイントと言われないよう、柴田に期待するところは大きい。

 

2019年 期待する成績

120試合 480打席 打率.280 3本塁打 OPS.750

出塁意識が高くなってきたことは非常に良く、レギュラーを獲れる打撃になれば1・2番打者も任せられるようになるだろう。打率もまだ.250に到達したシーズンが無いため、2019年はしっかり打率も残せるようになって欲しい。そうなればリードオフマンとして文句無しの成績になってくる。まだ25歳でこれからの成長が見込めるので、大和の後釜のショートとなっても問題無いぐらいの結果を期待したい。次世代の二遊間候補の中でも1軍での実績が1番ある選手なので、レギュラーを奪取して末永く定着することを期待している。

 

#36 狩野 行寿

大卒2年目だが1軍昇格は未だ無し。2軍で結果を残し、何とか1軍へ

2018年成績(2軍)

68試合 153打席 打率.199 0本塁打 OPS.492

2016年のドラフトで7位指名を受けた狩野だが、2年間まだ1度も1軍に昇格できていない。2軍成績を見ると、1年目・2年目ともにOPS.400台の打撃で同期で高卒の松尾よりも打ててないところを考えると、1軍昇格にならないのは仕方ないと言えるだろう。内野全般を守れる守備が狩野の良さだが、その守備を活かすためにも打撃の向上は不可欠になっている。2018年オフの台湾WLでもなかなか結果を残せなかったことで、3年目となる2019年は更に厳しい立場になってくるが、プロの1軍で活躍するためには何よりも結果が求められるので、2019年をラストチャンスのつもりで全力を尽くしてもらいたい。

 

2019年 期待する成績(2軍)

80試合 320打席 打率.260 3本塁打 OPS.700

1軍に上がるためにはまずは2軍の成績向上が不可欠だ。OPS.400台から脱却してしっかりと結果を認められる成績まで上げてもらいたい。OPS.700まで上げてくれば1軍昇格も見えてくるし、2018年からの伸び率も認められ2020年に繋げられるだろう。1軍の内野陣も今は競争状態に入っているが、どの選手もまだ物足りないのは事実で狩野が結果を残せるようになれば一気に1軍戦力として考えられるようにもなってくるだろう。大卒3年で結果を残せなければオフに戦力外通告の可能性もあるだけに、とにかく2019年は結果を求めていって欲しい。

 

#38 山下 幸輝

1軍昇格し本塁打を打つ活躍もあったが厳しい立場。1軍に居続けられる結果を

2018年成績

21試合 65打席 打率.222 1本塁打 OPS.524

2018年は開幕1軍に選ばれず、1軍に昇格したのは5月末になってからだった。5月末にいきなり試合でサヨナラヒットを打つ活躍で、6月は交流戦でロペスが足の怪我で2軍落ちしていたため、代わりに山下が起用される形となった。しかしその後打率は2割前半を低迷していてなかなか結果を残せず、6月の後半にホームランを打つ活躍をしたもののそれ以降無安打だったことやロペスが戻ってきたことで2軍行きとなった。主な1軍昇格がこの1カ月間で、まだまだ1軍に定着できるだけの成績を残せていない。ただ、1軍で活躍できたことで内野守備がイップス気味だったところが解消されたなど良い経験を得ることができたので、2019年は飛躍を期待したい。

 

2019年 期待する成績

80試合 200打席 打率.300 5本塁打 OPS.700

守備位置としてはサードやセカンドになり、2019年からは更に競争が激化するポジションになってくるだろう。山下の良さは思い切りの良い打撃で、ホームランを打てるパワーもあることから積極的に打ちに行って結果を残してほしい。打撃で結果を残せれば1軍にいられるし、宮崎の後継者のサードとしても考えることができる。印象的な結果を残せる選手なので、その機会を多く掴んで首脳陣からも大事な場面で使いたいと思ってもらえるような選手になってほしい。

 

#40 飛雄馬

1軍昇格の機会が少なくなり、新戦力が加入で後が無い。持てる力全てを発揮を!

2018年成績

4試合 8打席 打率.143 0本塁打 OPS.393

1軍での打席数は僅か8打席に終わった2018年。年々、チャンスは少なくなってきており苦しい立場だ。2軍では打率3割近い好成績だが、もう2軍の成績よりも1軍での結果しか求められていない立場になっている。元々打撃が良くユーティリティなところが飛雄馬の持ち味ではあるが、その良さをここ数年発揮できていない。しかもオフに同じようなタイプの中井を獲得して、ドラフトでも高卒3年目で内野全般守れる知野を獲得した。飛雄馬よりも実績のある選手や、若い選手が入ってきたことでかなり苦しい立場になってると言える。正直、結果を残せなければ2019年オフに戦力外になることは確実だ。そうならないために2019年は野球人生の全てを賭けるつもりで結果を残してほしい。

 

2019年 期待する成績

50試合 100打席 打率.300 3本塁打 OPS.750

1軍レギュラーを獲るのは正直難しいが、控えでも打撃で結果を残し終盤に代打から一塁や三塁の守備固めで起用されるような選手になれれば、飛雄馬の活きる道も見えてくる。思い切りの良い打撃で結果を残し、首脳陣に使いたい選手と思わせることが大事だ。1軍昇格のチャンスが来たら、それは絶対に逃さず捕まえていて欲しい。1打席目から、もう後が無く何が何でも結果を残すという気持ちで入らないと、すぐに2軍に落されてプロ野球人生が終わってしまうだろう。1打席に全てを賭けてどんな形でも結果を残すことだけを考えて欲しい。

 

#44 佐野 恵太

長距離砲として開花しつつあるスラッガー。外野の1角に入り込む活躍を

2018年成績

73試合 130打席 打率.230 5本塁打 OPS.627

2018年は主に代打起用が多く打席数自体は130打席とそれほど多くは無いが、2軍にいたのは5月の1ヶ月間だけでその他はずっと1軍登録されて、1軍の控えとして重宝されていたと言えるだろう。佐野の長所は本塁打を打てるパワーがあるところで、2018年は打席数が少ないながらも5本打ち、レギュラーに定着すれば20本近く打てそうな期待を持たせた。守備位置がファーストかレフトがメインになるため、現時点でのレギュラー定着は難しいが、ロペスが高齢になってきたことや筒香がメジャー挑戦意向を示したことで、彼らの後継者として佐野が抜擢される可能性は出てくるだろう。2019年は筒香やロペスの後継者として相応しいと思える活躍を期待する。

 

2019年 期待する成績

100試合 300打席 打率.280 15本塁打 OPS.800

結果を残して打席数を増やせるようになり、その中で本塁打数を意識して活躍できるようになってもらいたい。ロペスや筒香の後釜の条件としては何より本塁打を打てることが必須になってくるため、それだけの打力を佐野にも求めていきたいところだ。レギュラーに定着すれば20本~30本は期待できるというところまで結果を残せれば、後継者としても相応しいと判断されるだろう。守備面もファーストやレフトをしっかりと守れるようになり、いつでもレギュラー起用に応えられる準備をしていて欲しい。

 

#51 宮崎 敏郎

チームで最も安定感あるスラッガー。目指すはタイトル奪取のみ!

2018年成績

142試合 590打席 打率.318 28本塁打 OPS.894

野手陣でチーム最多の出場試合数・打席数を経験し、首位打者のタイトルこそ逃したが、本塁打数を2017年からほぼ倍増させた打撃はスラッガーとして文句無しの内容と言えるだろう。三振が少なく安定して打撃が良い状態を維持できており、宮崎はもはやチームに無くてはならない存在になっている。30歳を迎え今がプロ野球選手としての1番のピークだと思うので、2019年はキャリアハイの結果を残してタイトル獲得も目指してほしい。

 

2019年 期待する成績

143試合 600打席 打率.350 30本塁打 OPS1.000 首位打者

現時点でも宮崎の成績は十分満足できるものだが、2019年はフル出場して首位打者のタイトルを再奪取と、本塁打数30本に到達することを期待する。球界を見ても宮崎ほど三振の少ない打者はなかなかおらず、バットコントロールの良さは球界一にもなってきただろう。その証として2017年に獲得した首位打者のタイトルを、2019年でも獲得することを期待する。心配する必要の無い選手だが、怪我だけには十分気をつけて2019年は1軍フル出場の活躍をしてもらいたい。

 

#60 知野 直人

身体能力抜群のユーティリティ。まずは2軍で結果を残し、1軍昇格チャンスを掴め

2018年成績(BCリーグ

69試合 233打数 打率.279 7本塁打 OPS.837

2018年ドラフト6位指名を受けた知野はBCリーグ出身の選手で、年齢的には京山や細川らと同年代だ。BCリーグでは身体能力の高さを活かしてショートをメインで守り、本塁打数が多く打てる遊撃手として活躍した。DeNAは二遊間が手薄で打撃面でも1発を打てる選手が少なく、知野のような選手が必要となったため指名したと思われる。細川・松尾らと一緒と考えるとまずは2軍で起用されることになりそうだが、結果を残していけば1軍昇格のチャンスを掴めるだろう。

 

2019年 期待する成績(2軍)

100試合 400打席 打率.300 10本塁打 OPS.800

まずは2軍でしっかりと結果を残すことが大事で、2軍の試合はフル出場するぐらいの期待を首脳陣に持たせて欲しい。2軍の打席数は球団主導で管理しているが、期待度の高い選手には沢山打席を与える方針になってるので、まずは知野がそうした選手と思われるようになることが大事だ。その上でしっかり結果を残し続け、OPS.800到達を目標としてもらいたい。ここまで成績を残せれば1軍昇格のチャンスは出てくるだろう。1年目なので内野は全般的に守らされることになると思うが、守備面でも結果を残して1軍のどのポジションも守れるような準備をしていて欲しい。独立リーグ出身の選手が一気に1軍レギュラー候補になってくることを期待している。

 

#61 中川 大志

戦力外からの獲得でまずまずの結果。1軍定着にはより安定した打撃を

2018年成績

47試合 62打席 打率.228 2本塁打 OPS.694

戦力外からの獲得でシーズン序盤はあまり活躍できていなかったが、交流戦に入ってから出場機会が増え、そこで本塁打を打つなど打撃で結果を残すことができた。自身の歴代成績を見てもOPSは過去最高で、打率は低いものの長打を活かした打撃でアピールすることはできたと言えそうだ。チーム内に長打を打てる内野手が少ないこともあるため、中川は代打要員として控えで活躍することが今後も活きる道になってくるだろう。そのためにも打撃面をもっと安定させ、打率も伸ばしていって欲しい。

 

2019年 期待する成績

80試合 100打席 打率.260 4本塁打 OPS.750

代打で活躍ができるよう打率は.250を超えた状態を維持して欲しい。その上で本塁打も打てるようになれば勝負所での起用も増えてくるだろう。期待する成績としてはやや低めかもしれないが、到達すれば中川のキャリアハイの成績になり2020年にも繋いでいけるため、自分の力をもっと伸ばしていって欲しい。

 

#64 百瀬 大騎

高卒4年目を終えて未だ1軍昇格無し。とにかく2軍で結果を残し1軍昇格を

2018年成績(2軍)

69試合 168打席 打率.190 1本塁打 OPS.571

高卒4年目のシーズンを終えたが、未だ1度も1軍へ昇格できていない。理由としては単純に2軍の成績が1軍で通用するレベルとなっていないことだと思われ、4年間ずっと打率1割台になっていることが問題だろう。2018年は若干成績が改善してきたが、それでもまだ1軍昇格を考えられる段階とは言い難い。そのため2軍でしっかり結果を残して1軍に挙がる候補に入ることが大事になってくる。台湾WLに出場したことから、百瀬自身現状は厳しい状態だと自覚してると思うので、台湾WLのような活躍を2019年のシーズンでも発揮して欲しい。内野を全般的に守れるので、打撃さえ良くなれば1軍昇格の話も出てくるはずだ。

 

2019年 期待する成績(2軍)

70試合 170打席 打率.280 2本塁打 OPS.700

打率もOPSもこれまでの成績よりずっと上にならなければ1軍へ行けないだろう。特に打率は2軍でも最低.250以上は必須になってくる。これまで1割台しか残せていなかったが、その壁を破らない限り1軍に呼ばれないので、過去最高の結果を残すつもりで頑張ってほしい。1軍に呼ばれるようになれば内野のユーティリティとして活きる道ができてくるので、そこに定着できるよう全力で頑張ってもらいたい。

 

#99 N.ソト

新加入で大活躍を見せた優良助っ人。2019年も活躍し本塁打王を期待

2018年成績

107試合 459打席 打率.310 41本塁打 OPS1.008 本塁打王

シーズン当初は5番手の外国人としてあまり注目を集めていなかったが、5月から1軍起用され始めてからメキメキと頭角を表して打撃で結果を残していった。7月以降に30本打つなど、物凄いペースで本塁打を打っていき気付けば規定打席到達、本塁打王のタイトル獲得となった。当初の期待度とは比べ物にならないぐらいの活躍で、これで3500万の年俸というのは球団にとって優良すぎる助っ人と言えただろう。打率も3割に乗り、筒香やロペスの打撃成績を超えており、筒香・ロペス・宮崎のクリンナップに強力な打者が入った形になった。2019年に期待するのはこの成績を落とさずに同じ活躍をしてくれることのみだ。

 

2019年 期待する成績

143試合 600打席 打率.320 50本塁打 OPS1.000 本塁打王

2019年は開幕からスタメンで、1年間レギュラーとして固定して活躍することを期待する。外国人選手は2年目に調子を落とすことが多いので、ソトも同じようなことにはならないでもらいたい。打撃成績は2018年と同様で問題無く、打席数が増える分本塁打数も伸ばして50本塁打に到達して欲しい。もちろんタイトル獲得も大いに期待している。守備位置はおそらくセカンドかライトになると思われるが、2018年の結果を残せればどちらでも起用されるだろう。年齢的にもロペスや宮崎よりも若い為、まだまだ活躍を期待してるし、2019年だけでなくチームに長く在籍して活躍する選手になってもらいたい。

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