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【横浜DeNA】2019年に期待する成績(育成選手&捕手編)

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前回記事に引き続き、DeNAの選手達に期待する成績を記載していきます。

今回は育成選手と捕手になります。

育成選手

#100 宮城 滝太

将来の可能性を秘めた素材型。1年目は2軍でしっかり身体づくりを

2018年成績

無し

2018年ドラフトで育成1位指名を受けて球団。まだ身体が細く球速も最速142kmだが、しなやかな投球フォームでキレのある球を投げれるのが武器で、しっかり育てあげれば1軍で先発完投型の投手になれるだろう。来年は1年目なのでまずは身体作りからスタートし、2軍で登板できるようになって欲しい。

 

2019年 期待する成績(2軍)

10試合 3勝3敗 30回 防御率4.00

近年のDeNAでは高卒投手に1年目から2軍戦に積極的に出しており、京山や阪口のように100イニング近く投げさせることもあるが、宮城についてはまだ身体作りが必要な段階でじっくり育成していく方針で良いだろう。身体作りをした上で2軍で30回程度を投げれれば1年目としては十分と考えられる。長い目で見てじっくり育てていくべきだ。

 

#104 中川 虎大

期待以上の成長を見せた1年目。2年目で支配下登録を掴めるか

2018年成績(2軍)

17試合 5勝5敗 45回 防御率5.00

2017年ドラフトの育成1位指名で1年目を終えたシーズンだったが、高卒1年目としては支配下登録と遜色ないぐらい2軍で登板できている。同期のDeNAの高卒投手達の防御率と比べても阪口(6.15),櫻井(7.03)最も良く、奪三振数が投球回数と殆ど同じ(44)で内容的にも十分と言えるだろう。これほどの結果を残せると、2年目は更に内容が良くなってくれば支配下登録の可能性も出てくるだろう。

 

2019年 期待する成績(2軍)

20試合 10勝2敗 120回 防御率2.50

2軍でしっかりローテ投手として活躍した上で、内容を支配下登録されるレベルにまで上げて欲しいという期待を込めた。同期の3人の中でも1番三振を獲れる力がありそうなので、もしかするとリリーフ向きかもしれないが、砂田のようにひとまず先発として安定する投球を身につけて、支配下登録を掴む方が良いだろう。高卒2年目での支配下登録は砂田と同じになるため、同じような成長を辿ってくれることを期待している。

 

#106 水野 滉也

今季は手術の影響で登板無し。まずは回復に専念し、試合で投げれるように

2018年成績

1軍・2軍登板無し

2018年は2月に右肩のクリーニング手術を受け、その影響で今季は全く登板が無くリハビリに専念した。球団として水野の手術と今季の登板が無いことは織り込み済みだったようで、水野とは昨年のオフの時点で育成契約を結んでいる。現在キャッチボールが出来る程度には回復してきてるが、まだ支配下登録に戻っていないところを考えると、来年も1軍復帰までは難しいと考えている可能性はあるだろう。肩というデリケートな箇所だけに焦らず回復に専念して欲しいところだ。

 

2019年 期待する成績

登板可能な状態になること

成績について期待するよりも、登板可能な状態になることを期待したい。まだ若いので焦る必要は無く、結果は求めずに回復することのみ考えるべきだろう。ブルペンでの登板でしっかり手術前の力を取り戻したことを確認して実戦で投げれるようになって欲しい。

 

捕手

#10 戸柱 恭孝

今シーズンは後半から2軍行きに。攻守の質を上げて1軍返り咲きを!

2018年成績

25試合 59打席 打率.179 1本塁打 OPS.475

2018年は開幕こそ1軍スタートだったが、打撃面で極度の不振が続き5月以降は試合に出る回数も少なくなった。その中で7月にはトレードでオリックスから実績・経験豊富な伊藤を獲得してきたこともあり、伊藤と入れ替わる形で2軍行きが決定。それ以降シーズン終了まで1度も1軍に上がることなく今季を終えた。チーム事情で打線の打撃力が課題になっていたところで、伊藤と入れ替わって2軍に行くことになったのは、厳しい言い方になるが当然と言えるだろう。2軍でも打撃面が一向に調子を取り戻してこなかったことを踏まえても、1軍に上げづらい選手となってしまった。キャッチング等守備面には定評があり1軍級の実力を持ってはいるので、来季はとにかく打撃の向上を求めたい。打撃が現捕手陣の中でも2番手以内に入っていければ、1軍捕手として呼ばれるようになるだろう。

 

2019年 期待する成績

100試合 300打席 打率.250 8本塁打 OPS.650

打撃面の改善で1軍昇格の可能性は高くなるので、それを期待し100試合出場とした。打率.250は最低条件として本塁打もいくらか打てるようになると首脳陣も起用したくなるだろう。元々去年までは毎年100試合以上出場していたので、来季は打撃成績をキャリアハイに持ってくれば100試合出場の可能性は高い。伊藤や嶺井など競争相手はいるが、彼らの成績も決して良いとは言えず、戸柱自身がしっかりと結果を残せば自ずと1軍正捕手への道を開けるはずである。

 

#29 伊藤 光

シーズン中にトレードで移籍してきた実績抜群捕手。1軍正捕手として活躍を

2018年成績

47試合 151打席 打率.195 1本塁打 OPS.562

2018年のシーズン途中にトレードで移籍してきた伊藤はオリックス時代には正捕手・規定打席に到達していたこともあり、既存のDeNA捕手陣とは比較にならないくらい実績も総合力も備えた捕手だ。伊藤を獲得した意図が捕手の底上げであることは明白で、2018年も獲得直後から1軍で起用され、その後伊藤がメインで起用されていた。2019年も同様の起用になる可能性は高く、また移籍2年目で投手陣との呼吸も合ってくる期待が持てるため、攻守両面での活躍が期待できるだろう。

 

2019年 期待する成績

100試合 300打席 打率.280 10本塁打 OPS.750

開幕から1軍に常駐し正捕手として起用されるぐらいの活躍を期待したい。打撃面でもオリックス時代には打てる捕手として活躍していた時期もあり、その力をDeNAでも発揮して欲しい。年齢的にもまだまだ衰える時期ではないので、DeNAで再度正捕手に返り咲いてもらいたい。

 

#32 益子 京右

SB甲斐並みの強肩が武器の高卒ルーキー。まずは2軍で捕手技術の習得を

2018年成績

無し

 

2019年 期待する成績(2軍)

80試合 150打席 打率.200 1本塁打 OPS.500

2018年ドラフト5位で入団してきた高卒ルーキー捕手。前評判で肩の強さはソフトバンクの甲斐並みに良く、DeNAでもいずれ正捕手になれるよう育てたいところだ。まずは2軍での育成になるのは確実で、特に1年目は捕手としての技術の習得に苦労することなるだろう。だが伊藤・戸柱・嶺井などと比べると大分年齢に開きがあり、彼らが衰えてきた頃に1軍で活躍できるようになれば良いわけで、焦る必要はない。

 

#39 嶺井 博希

試合出場数は過去最多だったが内容は要改善。内容の伴う1軍正捕手へ

2018年成績

91試合 230打席 打率.177 5本塁打 OPS.510

2018年はDeNA捕手陣で最も1軍で起用されていて、本人としてもキャリアハイの出場数だった。チームが苦しい時によく支えてくれたが、成績を見ると正直物足りないと言わざるを得ないだろう。2018年は打線の繋がりが悪く、捕手や二遊間については特に打線の弱点となってしまっていた。来年の嶺井には捕手としての守備面はもとより、打撃での貢献も求められる立場になってくる。

 

2019年 期待する成績

100試合 300打席 打率.280 10本塁打 OPS.750

伊藤の加入で嶺井は2018年のように起用されるとは限らなくなってきている。実績も経験も多い伊藤に嶺井が勝つには結果を残すしかなく、捕手としての総合力も打撃も全て2018年以上のものを出す必要があるだろう。元々打撃含めた総合力は高い選手で、これからも成長する余地はあるだろう。2019年こそ内容含めたキャリアハイの成績になることを期待している。

 

#50 山本 祐大

今季は1軍抜擢され本塁打を打ち注目を集めた。捕手としての能力向上に期待

2018年成績(2軍)

61試合 132打席 打率.193 2本塁打 OPS.489

ルーキーイヤーだった2018年は2軍の捕手陣の中でも多く起用され、シーズン中には1軍昇格もあり、ホームランを打って周囲を驚かせるなど、良い経験を沢山積むことができた年と言える。2軍成績を見るとまだ1軍の主力として起用することはできないが、今後の成長が期待できる結果を残したと言えるだろう。2019年はさらに成績を上げて成長した姿を見せて欲しい。

 

2019年 期待する成績(2軍)

80試合 200打席 打率.250 5本塁打 OPS.600

まだ1軍で活躍するには技術・経験を身につける必要があり、今はその準備の時期と言えるだろう。だが準備期間にしても成長は常に必要で、2軍でもそれを結果で残せるように頑張ってもらいたい。

 

#66 西森 将司

ここ数年、1軍になかなか貢献できず。年齢的にも来季がラストでどんな形でも1軍へ

2018年成績(2軍)

45試合 92打席 打率.284 0本塁打 OPS.673

2018年も殆ど2軍にいて、なかなか1軍昇格の機会は無かった。捕手陣の中でも最年長で長く1軍で活躍できてないことから正直厳しい立場にいるが、2軍では打撃面で結果を残せていて、何とか1軍昇格のチャンスを掴んで欲しいところだ。

 

2019年 期待する成績

50試合 100打席 打率.300 3本塁打 OPS.800

1軍に上がるチャンスを掴むには2軍で結果を残すしかなく、西森の立場なら他の選手よりも明らかに良い成績でないと難しいだろう。ベテラン捕手として少しでも長く在籍してチームに貢献してもらえるよう活躍を期待している。

 

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